月に吠える の商品レビュー
結局、現代詩は未だに…
結局、現代詩は未だに萩原朔太郎の亡霊から逃れる事は出来ないのだと感じます。
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本当の意味で、近代的…
本当の意味で、近代的な口語自由詩を確立したと評される詩集「月に吠える」。そして、その他の詩集からセレクトした詩も集めた、萩原朔太郎詩集の一冊。深い憂いに満ちた心情を、研ぎ澄まされた感覚で綴った傑作詩集。
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ぬるっとしている。美…
ぬるっとしている。美しい妖しい言葉のなかから、白いぬるっとした生々しくて弱々しい塊が浮き出てきて、「ぶむぶむぶむ」と蠕動している。萩原の魂。病的に暗い。好きになれない。
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萩原朔太郎がどう世界を見ているか。それも含めた言葉の美しさ、描き方が面白かった。萩原朔太郎の人物像を分析した解説も相まってまた読んでみたい作品となった。
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月の初めに生まれ「朔」の字を名前に持つ朔太郎、荒削りの詩を通して彼の描く月は、単なる抒情にとどまらず、「死にゆくが故に生きている」肉体とは対極にある、静かで永続性を持ったものとして象徴的に登場する。彼の月に対する怯えは生に対する怯えの鏡写しのようでもある。(みやつき)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一遍のみ、などできちんと一冊読んだことがなかったので 手に取ってみました。 詩の技巧的なところなどは正直あまり理解できておらず 雰囲気で読んでしまうのですが、 口語体で詩を書くということが画期的だったことや 32歳のときの自費出版であったなどの 時代背景ともあいまって、 孤独が淡々と綴られている感じが 胸に染みてくる感じがしました。 解説の 芸術家の創作活動の厳選はたいていトラウマに見出すことができる という言葉に頷いてしまいました。
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祖父所持の創元文庫にて。 北原白秋の序文、初版の序、室生犀星の跋文がすごくて、三人の関係が知りたくなる。 月に吠える 竹とその哀傷 雲雀料理 悲しい月夜 くさつた蛤 さびしい情欲 見知らぬ犬 長詩に篇 蝶を夢む(抄)
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静かに腐っていくような綺麗な膿を抱えた詩集。 「悲しい月夜」「ありあけ」「死なない蛸」が印象に残っています。
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「天上縊死」を読んだとき鳥肌が立った。読んでいるとこの人の書く一文字一文字が特別に見えてくる。 本当に凄い人だ。
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高校受験の時、Z会の夏期講習で出会った国語の教師による詩の読解で この詩人の詩が好きになった。同時に国語という教科がとても好きになった。人は出会いによって変わるものだと思う。
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