窓のある書店から の商品レビュー
読んでて息するのを忘れたぐらいに面白いのだけど、読み進めるほどに「言葉」を話すのも、文を書くのもおっくうになる。 誰かから聞いたであろう考え、言葉の皮で覆い尽くされた自分が嫌いになってくる。 どこにも自分の言葉が見つからない。
Posted by
著者が幼い頃から現在にいたるまで親しんできたさまざまな文学作品について、情念のこもった感想を綴っている本です。 冒頭のエッセイでは、在日コリアンとして生まれた著者が言葉に対して抱き続けてきた違和感が、小説を書く動機になっているという考えが語られ、次に「石に泳ぐ魚」をめぐる裁判を...
著者が幼い頃から現在にいたるまで親しんできたさまざまな文学作品について、情念のこもった感想を綴っている本です。 冒頭のエッセイでは、在日コリアンとして生まれた著者が言葉に対して抱き続けてきた違和感が、小説を書く動機になっているという考えが語られ、次に「石に泳ぐ魚」をめぐる裁判をめぐって著者の創作に対する考えが表明されていて、やや重厚な内容になっています。 それに続くエッセイでは、著者が足しげく通っている「窓のある書店」で手にした本についての感想が語られており、いずれもおもしろく読みました。太宰治や寺山修司、色川武大を取り上げた箇所では、さすがというほかない著者の偏愛っぷりが示されています。他方、著者が司馬遼太郎を敬愛しているというのはかなり意外な印象を受け、興味深く感じました。
Posted by
柳さんの本や作家さんにまつわるエッセイなのですが、なかなか言葉が難しくてなかなか進めませんでした。けれど核心を見事についてて唸ってしまう。言葉の針がすごい鋭い。
Posted by
【コンプレックスに怯えているようで、実は自己狂酔型のナルシスト】 読み手を無視した、自己分析と称した公開オナニー。母が読んでいた『命』と言う作品を読んだときに感じた嫌悪が甦ってきた。 これは僕の主観であり、なんの根拠もないけれど、誰かの人生をトレースして、さらにフィルターをか...
【コンプレックスに怯えているようで、実は自己狂酔型のナルシスト】 読み手を無視した、自己分析と称した公開オナニー。母が読んでいた『命』と言う作品を読んだときに感じた嫌悪が甦ってきた。 これは僕の主観であり、なんの根拠もないけれど、誰かの人生をトレースして、さらにフィルターをかけて、古いコピー機で印刷したような薄ら寒さがあった。
Posted by
- 1