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悲しみのゴンドラ の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2011/11/07

スウェーデンの詩人。彼の詩は45ヶ国で翻訳されている。絵画性と音楽性がトーマス・トランストロンメルの詩の特徴だ。読むとその景色が目の前に見える詩が好きだ。声に出して読むと心地よくなる詩が好きだ。この詩集を読みたい。

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2012/01/06

2011年、ノーベル文学賞を受賞したトーマス・トランストロンメルの詩集。 『悲しみのゴンドラ』は氏の病後(脳卒中)に発表された詩集。リストに同名のピアノ曲があり、本詩もワグナーやリストを俎上にのせる。俳句詩は、日本の俳句的ではなく格調の高い短詩の形態をとる。

Posted byブクログ

2011/10/16

Waking up is a parachute jump from dreams.(17 poems, Prelude) 詩とは、ぼくらの目の前に存在するもとの、目の前には存在しない何かとを結び合わせることだ。詩はこうしてぼくらに世界のあり方(Existence)を開示してく...

Waking up is a parachute jump from dreams.(17 poems, Prelude) 詩とは、ぼくらの目の前に存在するもとの、目の前には存在しない何かとを結び合わせることだ。詩はこうしてぼくらに世界のあり方(Existence)を開示してくれる。そして、詩において先のふたつを結び合わせるひとつの営みが、“メタファー”に他ならない。 トランストロンメルの詩が輝きを放つのは、簡勁な一行の中に織り込まれた“メタファー”のはたらきの峻厳さにおいてだ。 Fantastic to feel how my poem grows while I myself shrink. It grows, it takes my place. It pushes me aside. It throws me out of the nest. The poem is ready. (Bells and Tracks, Morning Birds) そして詩の営みが成就される時、詩人は世界から姿を消す。 詩という営みに内在する果てしない強度(Intensity)を、 トーマス・トランストロンメルは、その極限まで生き抜こうとしている。 トランストロンメル作品の邦訳が、この「悲しみのゴンドラ」一冊のみとは残念。 興味のある方は、Robin Fulton氏英訳の“Tomas Transtromer The Great Enigma new collected poems”をお薦めします。トランストロンメル作品を幅広く読むことができます。

Posted byブクログ