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物には決ったよさはなく… の商品レビュー

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2012/11/11

「友情の手紙」でシュトラウスが友トゥーレに宛てた手紙の内容に驚いた。一度聞いた音楽会の演奏の気になったところを音符に書き起こしている。手紙を書いている間中その音楽の中にいて音を聞き、たどり、音符に表わしている。10代の青年が音楽の技術的な面と音楽が人に与える印象を細かく分析し、自...

「友情の手紙」でシュトラウスが友トゥーレに宛てた手紙の内容に驚いた。一度聞いた音楽会の演奏の気になったところを音符に書き起こしている。手紙を書いている間中その音楽の中にいて音を聞き、たどり、音符に表わしている。10代の青年が音楽の技術的な面と音楽が人に与える印象を細かく分析し、自分が感じた音楽に対する想いを書き連ねている。書いても書いても足りないこぼれるような熱情・・・。これは、日本人は手紙を書くときにできるだけ簡素に形式ばって書くのにたいし、トルストイやシュトラウスの手紙はこうであった・・・的な流れでの話。確かに手紙やはがきを書くときできるだけ短く要点だけにしようと努める。自分の身辺ばかり書いては相手に重いかなと考えるから。 「祖国と音楽家」の章も考えさせられた。核廃絶を訴えることの根本は戦争をなくすことなのではないか、という内容。原発をおもった。

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2013/08/03

(1999.05.09読了)(1999.04.02購入) (「BOOK」データベースより)amazon 心やさしい芸術よ、ありがとう!若いモーツァルトが与える永遠への予感、セザンヌの到達した色彩の魔術、大岡昇平が背負い続けた苦い真実―現代日本語の最高の書き手による芸術批評。 ☆...

(1999.05.09読了)(1999.04.02購入) (「BOOK」データベースより)amazon 心やさしい芸術よ、ありがとう!若いモーツァルトが与える永遠への予感、セザンヌの到達した色彩の魔術、大岡昇平が背負い続けた苦い真実―現代日本語の最高の書き手による芸術批評。 ☆吉田秀和の本(1990年代までの既読分) 「音楽紀行」吉田秀和著、新潮社、1957.04.30 「批評草紙」吉田秀和著、音楽之友社、1965.01.25 「続・批評草紙」吉田秀和著、音楽之友社、1965.09.15 「現代の演奏」吉田秀和著、新潮社、1967.02.25 「今日の演奏と演奏家」吉田秀和著、音楽之友社、1970.08.01 「世界の指揮者」吉田秀和著、ラジオ技術社、1973.04.10 「現代音楽を考える」吉田秀和著、新潮社、1975.05.25 「ソロモンの歌」吉田秀和著、河出文芸選書、1976.04.28 「レコードと演奏」吉田秀和著、音楽之友社、1976.08.20 「主題と変奏」吉田秀和著、中公文庫、1977.11.10 「音楽展望」吉田秀和著、講談社、1978.11.08 「一枚のレコード」吉田秀和著、中公文庫、1978.11.10 「音楽の光と翳」吉田秀和著、鎌倉書房、1980.03.01 「響きと鏡」吉田秀和著、文芸春秋、1980.06.01 「レコードのモーツァルト」吉田秀和著、中公文庫、1980.06.10 「LP300選」吉田秀和著、新潮文庫、1981.02.25 「音楽展望 2」吉田秀和著、講談社、1981.09.18 「音楽の旅・絵の旅」吉田秀和著、中公文庫、1982.02.10 「レコード音楽のたのしみ」吉田秀和著、音楽之友社、1982.06.10 「モーツァルトを求めて」吉田秀和著、白水社、1982.10.30 「私の時間」吉田秀和著、海竜社、1982.07.15 「レコードの四季」吉田秀和著、音楽之友社、1983.05.20 「音楽展望 3」吉田秀和著、講談社、1985.04.05 「もう一つの時間」吉田秀和著、海竜社、1985.07.06 「このレコードがいい*25選」吉田秀和著、新潮社、1985.09.25 「音楽 展望と批評1」吉田秀和著、朝日文庫、1986.02.20 「音楽 展望と批評2」吉田秀和著、朝日文庫、1986.03.20 「音楽 展望と批評3」吉田秀和著、朝日文庫、1986.04.20 「セザンヌ物語 Ⅰ」吉田秀和著、中央公論社、1986.06.20 「セザンヌ物語 Ⅱ」吉田秀和著、中央公論社、1986.06.20 「このディスクがいい*25選」吉田秀和著、新潮社、1987.09.20 「ヨーロッパの響、ヨーロッパの姿」吉田秀和著、中公文庫、1988.02.10 「セザンヌは何を描いたか」吉田秀和著、白水社、1988.03.25 「二度目のニューヨーク」吉田秀和著、読売新聞社、1989.03.17 「音楽の時間 CD25選」吉田秀和著、新潮社、1989.12.15 「マネの肖像」吉田秀和著、白水社、1992.09.04 「時の流れのなかで」吉田秀和著、読売新聞社、1994.07.14 「物には決まったよさはなく…」吉田秀和著、読売新聞社、1999.04.14

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