海の夜明け の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
塩飽諸島は赤穂沖に見えていますが、この島にそんなドラマがあったとは驚きであり、非常に新鮮な青春ドラマとして堪能させていただきました。塩飽本島人名の仙三郎と鶴松、辰之助と文七たちが幕府の要請に立候補して長崎へ。そして水兵としての訓練の日々。観光丸、咸臨丸、朝陽丸での訓練。咸臨丸の長崎⇒塩飽⇒江戸航海。そして咸臨丸による渡米。狭い小島から世界へ飛躍していくその姿は私たちにも晴れやかな幸せな気持ちを与えてくれます。4人の若者たちだけでなく、学問はだめだったが人望が突出していたという勝麟太郎や、日本のために情熱を燃やすオランダ海軍の教師役カッテンディーケが大変魅力的です。オランダ人が日本人について語り合う場面の言葉が印象的でした。思い当たるところ大です。「たしかに日本人は好奇心も向学心も旺盛だが。あらゆることを同時に習いたがり、極めて移り気なところがある。彼らの知識は断片的、局部的で、知識と知識の関連がない。要するに脈絡がない。そのため一定のルールに従って、順序よく物事を運ぶことができない。」
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