1,800円以上の注文で送料無料

クリスマスに少女は還る の商品レビュー

3.9

79件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

主人公ルージュの焦燥…

主人公ルージュの焦燥感が全編にみなぎり、読者にも伝染します。エピローグまで読んで、もう一度邦題を見たとき、思わず「ウマイ!」と叫んでしまいました。

文庫OFF

誘拐された二人の女児…

誘拐された二人の女児の捜索がメインで進む本編なのですが、見所はラスト数ページのエピローグ。ここにこの物語の全てが詰まっています。それを読んだ瞬間、物語内に散りばめられていた奇跡に涙が出そうでした。

文庫OFF

長いです。とにかく長…

長いです。とにかく長い!これはもう致し方ないのでしょうが、登場人物がやたらと多い!ずっと、右手の親指は表紙裏を押さえているしかない。(登場人物紹介欄がありますよね。)結局、最後までいちいち名前を確認する作業に追われ、どっと疲れました。根気がないと難しいです。

文庫OFF

2024/04/29

積読の中から1冊。いつかクリスマスシーズンに読もうと思っていたけど、結局、今。1999年初版との事。意外と古かった! 少女2人が誘拐され、行方が分からなくなってしまう事件。過去に双子の片割れを誘拐され殺された経験を持つ刑事ルージュが事件を追っていく。警察やFBIの連携の悪さにイラ...

積読の中から1冊。いつかクリスマスシーズンに読もうと思っていたけど、結局、今。1999年初版との事。意外と古かった! 少女2人が誘拐され、行方が分からなくなってしまう事件。過去に双子の片割れを誘拐され殺された経験を持つ刑事ルージュが事件を追っていく。警察やFBIの連携の悪さにイライラしつつ(携帯電話もない時代だし余計に)、早く彼女たちを助けてあげてとハラハラしながら読んだ。一方で誘拐された少女たちグウェンとサディは、協力し困難に立ち向かう。 そして最後の最後でどんでん返し。あ〜これは思いもしなかった。クリスマスの奇跡だったのか。少しビターな結末でした。 中盤でルージュが事件を目撃したディヴィッド少年と、グラウンドで野球をするシーンが、いかにもアメリカっぽくて良かった。

Posted byブクログ

2024/04/21

クリスマス目前に誘拐された少女達の物語。 登場人物が多く理解が大変だが、少女達が懸命に戦う姿、助けたい大人達の奮闘、そして15年前の事件など、どれも続きが気になりスイスイ読めました。 結末には驚愕と感動と喪失感…すごい小説でした。

Posted byブクログ

2024/03/31

評価が高いのでずっと気になっていた作品。 が、とても忙しい時期に流し読みになってしまい、失敗… ボリュームもあるし、登場人物の名前を忘れ、すぐに真相に気づけず。 ネタバレサイトと2度読みでようやく理解。

Posted byブクログ

2023/12/24

「小説という毒を浴びる」で紹介されていなければ読まなかった。 紹介頂いて桜庭一樹さんには感謝。 良かった。 最後も、あーそんななんだと驚きあるし。 もっとボリュームがあっても良かったな。もっと登場人物の話があって欲しかった。 ルージュのお母さん良い感じだったし。

Posted byブクログ

2023/09/16

再読です。 エピソードの積み重ねにそれぞれきちんと意味があり、この長さである必然性があると感じました。 再生と赦しの物語でもありますが、完全に作者の都合によって語られるのではなく、誠実に登場人物たちと向き合った結果作り上げられた作品のように思えました。 エモーショナルなだけの...

再読です。 エピソードの積み重ねにそれぞれきちんと意味があり、この長さである必然性があると感じました。 再生と赦しの物語でもありますが、完全に作者の都合によって語られるのではなく、誠実に登場人物たちと向き合った結果作り上げられた作品のように思えました。 エモーショナルなだけの作品ではないように感じます。 本作が「クリスマス・ストーリー」でもあることを考慮すれば、誰かが言っていた「『合法的な』プロットの積み重ねの上に、『違法な』プロットをポンと投げ出す」形になっているのも納得できます。苦みのある「クリスマス・ストーリー」ではありますが。 ネームドキャラクターは確かに多いですが、話がすすむにつれて登場人物も絞られていくので、特段読みにくさは感じませんでした。私がジェイムズ・エルロイの作品を読み慣れているせいかもしれませんが……。慣れないうちは混乱するのもよくわかります。 複数回の再読に耐えうる、素晴らしい作品ですね。

Posted byブクログ

2023/06/02

アメリカの作家「キャロル・オコンネル」の長篇ミステリ作品『クリスマスに少女は還る(原題:The Judas Child)』を読みました。 アメリカのミステリ作家の作品が続いています。 -----story------------- ●「近藤史恵」氏推薦――「残酷さと優しさに心を...

アメリカの作家「キャロル・オコンネル」の長篇ミステリ作品『クリスマスに少女は還る(原題:The Judas Child)』を読みました。 アメリカのミステリ作家の作品が続いています。 -----story------------- ●「近藤史恵」氏推薦――「残酷さと優しさに心を揺さぶられるはず。」 ●「浅倉卓弥」氏推薦――「直近の慟哭本です。ラストがこれなら、この厚さに付き合っても納得。」 クリスマスも近いある日、2人の少女が失踪した。 刑事「ルージュ」の悪夢が蘇る。 15年前に殺された双子の妹。 だが、犯人は今も刑務所の中だ。 まさか?  一方、監禁された少女たちは奇妙な地下室に潜み、脱出の時をうかがっていた……。 一読するや衝撃と感動が走り、再読しては巧緻なプロットに唸る。 新鋭が放つ超絶の問題作! *第2位「本の雑誌」この10年の絶対おすすめ翻訳ミステリー・ベスト10(「霜月蒼」・「杉江松恋」・「千街晶之」選/2005年10月号) ----------------------- 1998年(平成10年)に刊行されたノンシリーズ物、、、 『東西ミステリーベスト100』では、海外篇の58位にランクインしている作品… ミステリとしても愉しめ、クリスマスの奇蹟として感動できる作品でした。 クリスマスも近いある日、二人の少女が町から姿を消した… 州副知事の娘「グウェン・ハブル」と、その親友でホラーマニアの問題児「サディー・グリーン」だ、、、 誘拐か? メイカーズ・ヴィレッジ署の警察官「ルージュ・ケンダル」にとって、これは悪夢の再開だった… 15年前のこの季節に誘拐され殺されたもう一人の少女――双子の妹「スーザン」。 だが、あのときの犯人で神父だった「ポール・マリー」はいまも刑務所の中… まさか……。 そんなとき、顔に傷痕のある女「アリ・クレイ」が「ルージュ」の前に現れて言う… 「わたしはあなたの過去を知っている」、、、 一方、何者かに監禁された少女たちは、奇妙な地下室に潜み、力を合わせて脱出のチャンスをうかがっていた……。 600ページを超える長篇で、登場人物が多いので万人向けではないかもしれませんが… 個人的には、とても愉しめた作品でした、、、 捜査する側の立場(これも地域の警察署、州警察、FBIと入り乱れていますが… )からは警察小説として愉しめるし、捕らわれた少女たちの立場からは冒険小説として愉しめるるんですよね… 捜査側は「ルージュ」、捕らわれる側は「サディー」に、それぞれ感情移入して愉しみました。 それにしても… ラスト数ページで物語の様相が一変しましたねー 「サディー」のことにはホントに衝撃的! クリスマスの奇蹟、まさに"クリスマスに少女は還る"でしたね。 この真実を知って、さらに「サディー」のことを好きになっちゃいました… メインのミステリ要素よりも、こっちの方が強く印象に残りましたね、面白かったです。 以下、主な登場人物です。 「グウェン・ハブル」  聖ウルスラ学園の生徒 「マーシャ」  グウェンの母。ニューヨーク州副知事 「ピーター」  グウェンの父 「サディー・グリーン」  グウェンの親友 「ベッカ」  サディーの母 「ハリー」  サディーの父 「デイヴィッド・ショア」  聖ウルスラ学園の生徒 「ルージュ・ケンダル」  メイカーズ・ヴィレッジ署の警察官 「スーザン」  ルージュの双子の妹。故人 「エレン」  ルージュの母 「ブラッドリー」  ルージュの父。故人 「チャーリー・クロフト」  メイカーズ・ヴィレッジ署の署長 「マージ・ジョナス」  メイカーズ・ヴィレッジ署の職員 「フィル・チャペル」  警察官 「ビリー・プア」  警察官 「ハワード・チェイニー」  検察官 「コステロ」  州警察の警部 「バディー・ソレル」  州警察の捜査官 「オズ・アルモ」  私立探偵。もと州警察捜査官 「アーニー・パイル」  FBI特別捜査官 「アリ・クレイ」  法心理学者 「モーティマー・クレイ」  精神科医。アリの父 「ドッド」  クレイ家の執事 「ウィリアム・ペニー」  心臓外科医 「マイルズ」  ウィリアムの弟。医師 「ポール・マリー」  神父 「ドミナ」  神父。マリーの師 「エリオット・カラザーズ」  聖ウルスラ学園の園長 「ミセス・ホフストラ」  聖ウルスラ学園の寮母 「ジェラルド・ベッカーマン」  聖ウルスラ学園の教師 「ジョン・スチューベン」  犬の調教師 「マーティン・フランド」  霊能者 「ジュリアン・ギャレット」  ジャーナリスト 「バーマン」  上院議員

Posted byブクログ

2022/12/17

クリスマスが近いある日、本棚にふと手を伸ばし扉を開いた途端、異様な雰囲気にとり憑かれ、ホラ-とサスペンスが横行する小説世界に引きずり込まれる悶絶必死の物語。 パトカ-が1台に警官6人のニュ-ヨーク州メイカ-ズ・ヴィレッジという静かな田舎町で、二人の少女が姿を消す。15年...

クリスマスが近いある日、本棚にふと手を伸ばし扉を開いた途端、異様な雰囲気にとり憑かれ、ホラ-とサスペンスが横行する小説世界に引きずり込まれる悶絶必死の物語。 パトカ-が1台に警官6人のニュ-ヨーク州メイカ-ズ・ヴィレッジという静かな田舎町で、二人の少女が姿を消す。15年前のクリスマスの日、妹が死体で発見された双生児の兄(警官ルージュ)、小児性愛専門の病理学者(アリ・クレイ博士)、州警察の捜査官、FBI特別捜査官ら混迷する捜査陣と、少女たちの脱出を追った、息つく暇もない衝撃のミステリ大作。

Posted byブクログ