学力危機 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
精神医学者で受験指南書を多数執筆する和田氏と、学習に関する認知心理学を専門とする研究者市川氏との間で、受験・ゆとり教育問題など少々立場の異なる双方の意見を、メール上で戦わせる。もっとも、受験勉強の効用は双方とも承認、知識の定着を双方とも軽んじていないことからすれば、双方に元来大きな隔たりはなく、実際、議論は対立的ではない。ただ、現場教師に対する信頼と不信とが双方を区分けする要素と言えるかも。個人的には、ルールを作れば、知識定着を公教育で実現するのは可能と思料している。本書は一読すれば十分な内容かも。
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