モーツァルトから志ん朝まで の商品レビュー
10ある世界を、それぞれ3人のプロ、もしくは「通」の 方が語り合うもので、私の好みとしては、「恋愛小説の 古典を読む」というのが、一番楽しかった。 2番手としては「童話は大人の愉しみ」が良かった。 語り手の中で、一番楽しめた人は「中村真一郎」。 特に気に入った語り。 『やっぱり...
10ある世界を、それぞれ3人のプロ、もしくは「通」の 方が語り合うもので、私の好みとしては、「恋愛小説の 古典を読む」というのが、一番楽しかった。 2番手としては「童話は大人の愉しみ」が良かった。 語り手の中で、一番楽しめた人は「中村真一郎」。 特に気に入った語り。 『やっぱり僕は、「赤と黒」とか、「アンナ・カレーニナ」 みたいに、思い切って、人類がいちばん恋愛をやった 時期の記念的なものを読んで、恋愛というものを 思い出したり空想するといいと思う。それは人生の なかで、自分が夢を錯覚する道具になるから、 一度やってみる必要があると思うの。薄めないで、 純度の高いやつをいっぺん体に入れてみる。 「赤と黒」なんかを読むと、男がこんなふうに 女と命がけになるのかっていうのがわかるから。 そういう経験を本の上でするだけで、ずいぶん 人生が豊かになるんじゃないかな。』
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マニアや専門家3人ずつの対談による、モーツアルト、歌舞伎、印象派、落語、オペラ、浮世絵、童話、恋愛小説の古典、美術館(仏・伊)、薪能への誘い。すべてが面白そうに思えてくる。さて、どれから始めようか?(2007.2.17)
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