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遠藤周作文学全集(1) の商品レビュー

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2013/03/23

●青い小さな葡萄 長編として初めてということもあり、気合が入っている。 オールキャストというか・・・、ナチ、ユダヤ人、日本人、朝鮮人、不具者・・・・。 あまりにもたくさんのエポックメイカーが出演するので、逆に引いてしまうかも。 フランス留学時に体験した実話に基づいているのでしょう...

●青い小さな葡萄 長編として初めてということもあり、気合が入っている。 オールキャストというか・・・、ナチ、ユダヤ人、日本人、朝鮮人、不具者・・・・。 あまりにもたくさんのエポックメイカーが出演するので、逆に引いてしまうかも。 フランス留学時に体験した実話に基づいているのでしょう。 「みんな同じ」という発想はどうかとは思いますが。 遠藤周作の若き日の評論家からの転進を思わせる「意気込み」がぐんぐん伝わってくる作品。 ●海と毒薬 単行本で読書済み ●火山 どこかで交差するであろう人の運命・・という感じがする。 接点はどこにもないが、ただ火山が噴火することはないと科学的視点からのみ信じて、人工物を建築する点では、カトリックも市会議員的俗物根性も同レベルであるのだろう。 結末には書かれていないが、いずれは爆発し、ホテルも宗教的宿舎も木っ端微塵になるのだろう。 日本にキリスト教は根付かない・・・・という著者の思いが今後の「沈黙」などの著書につながっていくのでしょう。

Posted byブクログ