カーニバル の商品レビュー
装丁に逸話のある一品。 当時、京極夏彦の『京極堂』シリーズの異常な“厚み”が話題になっていた。もうあれは新書じゃない、と。 その頃水面下では流水氏と編集部の攻防が繰り広げられていた。 「これ以上厚くしたら、背表紙が“折れます”」 「1冊で」 「『京極堂』シリーズで限界です」 ...
装丁に逸話のある一品。 当時、京極夏彦の『京極堂』シリーズの異常な“厚み”が話題になっていた。もうあれは新書じゃない、と。 その頃水面下では流水氏と編集部の攻防が繰り広げられていた。 「これ以上厚くしたら、背表紙が“折れます”」 「1冊で」 「『京極堂』シリーズで限界です」 段組や文字サイズでごまかせる段階は当の昔に突破していたらしい。 物理的に本の限界に挑戦という状況だ。 職人達は燃えた。 「接着剤から研究し直します!!」 出来上がった物は、接着剤ではなく紙に改良を加えられていた。 今までより薄くかつ丈夫だという。 おっさん達は言ったそうだ。 「どんなの(主として流水作品)が来ても大丈夫です!負けません!!」 と。 --- 紙が薄くなった事で厚さの戦いは、既にシリーズ史上最厚と謳われていた“始末”こと『塗仏の宴 宴の始末』に軍配が上がりました。 でも頁数を比べると、明らかに『カーニバル』が200頁勝っています。 結構有名な話です。 どういう戦いなんだろう。そしてそれを見守ってしまった自分ってどうなんだろう。
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時には涙を流しながら(苦し涙)読み終えました、カーニバル三部作。 以下思ったことをつらつらと。 えっと、これはミステリと思って読むと痛い目にあうなあ、という感じです。メタすらも超越してるなあと。エンタテイメントとして割り切って読めばこの厚い厚いページを繰るのも苦痛じゃないのか...
時には涙を流しながら(苦し涙)読み終えました、カーニバル三部作。 以下思ったことをつらつらと。 えっと、これはミステリと思って読むと痛い目にあうなあ、という感じです。メタすらも超越してるなあと。エンタテイメントとして割り切って読めばこの厚い厚いページを繰るのも苦痛じゃないのかしら。
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