落日の宴 の商品レビュー
列強に対峙した幕末の外交官僚たちの働きぶりは明治政府によって無きものとされている印象だが、小説という形式によってその活躍が生き生きと描かれているのは、埋もれた歴史を掘り返すという意味でも大変有意義であるように思われる。とはいえ、小説なので多少美化されているところもあるのだろうけど...
列強に対峙した幕末の外交官僚たちの働きぶりは明治政府によって無きものとされている印象だが、小説という形式によってその活躍が生き生きと描かれているのは、埋もれた歴史を掘り返すという意味でも大変有意義であるように思われる。とはいえ、小説なので多少美化されているところもあるのだろうけど。
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いろいろな意味で歴史の重みを知る。 第一にアメリカのペリー以外に開国の交渉を していたことによく知らなかった。 この時期の大地震が今話題になっている 南海大地震の一つであったこと。 この時に幕府の対応なんかも実に興味深い。 幕末期外国との交渉を任された 重責たるや、どれだけ...
いろいろな意味で歴史の重みを知る。 第一にアメリカのペリー以外に開国の交渉を していたことによく知らなかった。 この時期の大地震が今話題になっている 南海大地震の一つであったこと。 この時に幕府の対応なんかも実に興味深い。 幕末期外国との交渉を任された 重責たるや、どれだけ大変なことか 想像も出来ない。 それに加えて困難な状況が次から次へと 起こり、経験の無い事を裁かなければならない。 逃げ出したくなるこの状況に 立ち向かう川路聖謨という人物の 学識と胆力に驚きを隠せない。 外交とは理を持って粘り強く 行わなければならない事を 教えてくれる。
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幕末は川路聖謨とともに始まり、彼とともに終わった。 そんな言葉が浮かんだほどの幕府内側からの幕末史でした。 混迷な時期に、政治家がどう対処すべきなのか、その苦痛も具体的に描かれています。 時を超えて、意味を持つ作品ではないでしょうか。
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2011.12.13(火)¥283。 2012.1.2(月)。 勘定奉行川路聖謨(かんじょうぶぎょうかわじとしあきら) 2012.5.27(日)¥200。重複購入。
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日露和親条約締結の聡明な誇り高き日本人の歴史長編。北方領土問題を考えるベーシックな本。(小泉前総理も推薦してましたね)
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川路聖謨といえばプチャーチンと折衝した人、という知識しかなかった。 開国を迫られた日本に先見の明を持った日本人がたくさんいて 国を守るために、必死で生きたことがわかる。 主人公の誠実でまっすぐな人柄は日本人だけでなく ロシア側にも高く評価され、信頼された。 そして物語とは直接...
川路聖謨といえばプチャーチンと折衝した人、という知識しかなかった。 開国を迫られた日本に先見の明を持った日本人がたくさんいて 国を守るために、必死で生きたことがわかる。 主人公の誠実でまっすぐな人柄は日本人だけでなく ロシア側にも高く評価され、信頼された。 そして物語とは直接関係ないが この時代に生きるすべての女性の辛抱強さに、 頭が下がる。これを読めば現代人はなんとわがままになってしまったことかと きっと誰もが感じると思う。 多くの公務員、仕事に悩めるビジネスマンにお勧め。
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