岩波講座 現代の教育(第7巻) の商品レビュー
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1998年刊行。本書のジェンダー・ソーシャライゼーションの論考(木村涼子大阪女子大学助教授)は、インタビュー等の解析といった社会学的手法を用い、証拠収集を重視している点でなまじのフェミニストの論よりは遥かに説得力がある。離婚・自立・児童虐待の論は有益だろうが、新奇性に乏しい。他方、保育所が単に就労女性のための施設でなく、その現代的意味を探ろうとする汐見稔幸東京大学助教授の論考は、子育て支援の今後の方向性を示唆し実に興味深い。
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