萱草に寄す の商品レビュー
淡々と紡がれる情景をうつす言葉が これほど美しいと思った事はない。 心にさす影や、よぎる不安 静かな不快感、そして穏やかな感覚。 彼の視界から覗く景色は繊細で、 普段ひとことで表してしまう感情が あまりにも陳腐に思えてしまう。 今も昔も、私の1番大切な本。
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作品が風のように、川のように私の中を通り過ぎて、不思議なくらい印象に残らなかった。私にとって自然で心地良い言葉たち。享年25歳ということもあってか全体的に若い印象。「夢みたものは…」「逝く昼の歌」「旅人の夜の歌」「風に寄せて」に特に惹かれた。
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夢見たものはひとつの愛・・・。ロマンチックでせつない詩たちは、若くして亡くなった人の人生そのものを投影しているような。
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楽譜を模した判型がとってもかわいい本。道造詩の奥深く、すべては消え去るものであるという諦観からくる透明な美しさを思えば、「いまここ」にしか存在することのない性質を持った「音楽」という芸術の形を借りたこのかたちは、とってもただしいもののように感じました。
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