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「オウム真理教事件」完全解読 の商品レビュー

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2021/12/10

考古学者である著者による、事件当事者や関係者の著述を基に比較検討する事により、この事件の本質をうき出した一冊です。著者によれば、修行による「真我」は幻想であり、現世の中で多くに共有される価値ほど上品であるとの主張に共感します。さまざまな階層のインテリジェントが事件当事者となった本...

考古学者である著者による、事件当事者や関係者の著述を基に比較検討する事により、この事件の本質をうき出した一冊です。著者によれば、修行による「真我」は幻想であり、現世の中で多くに共有される価値ほど上品であるとの主張に共感します。さまざまな階層のインテリジェントが事件当事者となった本件ですが、そのような方々がそこに巻き込まれる論理は、後世に共有すべき事項と感じました。

Posted byブクログ

2012/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 「彼ら(信者)の確信は、麻原が教義として述べている神秘体験を彼らがそのままに追体験できることから来ている」。つまり、麻原はヨガの修行だけをある程度きちんとやって来た、だからこそ修行によって弟子たちの身体に起こる現象について「予言」も出来たし、ある種の「神秘体験」を追体験させる事が出来たのだ、と結論付けている。  著者の竹内氏は考古学を専攻。考古学は後世に残された物証だけを元に再構成するという学問であるから、オウム真理教について分析する場合は教団の出版物やオウムについての本、新聞、雑誌の記事だけを元に対象を分析している。

Posted byブクログ

2010/05/02

この本は題名が間違えていると思う「オウム真理教事件完全解読」ではなく「オウム真理教教義完全解読」である.信者たちがどうして入信し麻原を進行するに至ったかを詳しく述べているが,事件がどのようにして行われたかの詳細についてはほとんど語られていない.

Posted byブクログ