千年旅人 の商品レビュー
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無駄なことなんて、何一つない。 死ぬために訪れた海辺で出会った、義足の少女と、迫る死を前に、古い船を棺桶にするために修理する男。 事故で亡くなった恋人のシオリの葬式で出会った、シオリの恋人だったと名乗る男の存在。揺れる思い、記憶。 母が違う姉弟のひかれあう思いと、姉弟であるという罪悪感、逃れたくても逃れられない苦悩で、飛び出したバリ島での自分との葛藤。 生きることは、苦しいけれども、時々夢の中を彷徨いながら道に迷いながらも、私たちはそれでも前に進んでいく。 3つの話。多分、そんな感じ。(何 なんか、重いよね。記憶の羽根はすげーって思った)^o^(
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「砂を走る船」「シオリ、夜の散歩」「記憶の羽根」の三篇が収録されています。 「砂を走る船」は作者の脚本、監督で映画化されていますが、見てません。読んで、見たいと思わない。自殺しようとする青年の奇妙な体験。死について書きたかったのでしょうが、青年の身勝手さで後味が悪い。 「シオリ、...
「砂を走る船」「シオリ、夜の散歩」「記憶の羽根」の三篇が収録されています。 「砂を走る船」は作者の脚本、監督で映画化されていますが、見てません。読んで、見たいと思わない。自殺しようとする青年の奇妙な体験。死について書きたかったのでしょうが、青年の身勝手さで後味が悪い。 「シオリ、夜の散歩」は事故死した恋人の、もう一人の彼が現れて振り回される話。これも、内容が浮いてる。 「記憶の羽根」は異母姉との恋に悩む主人公が海外の島に居座って謎の女性を追いかけるんですが・・幼年期に縛られた子供かいって感じ。 辻さん、村上春樹を意識して書いたのかなぁ。現実と夢の狭間、死と生なんてテーマかもしれませんが・・中途半端という気がします。
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