仕事の思想 の商品レビュー
マズロー的欲求のピラミッドが正しいとするならば、給料のために働くということは、生存する欲求を満たすというピラミッドの最下辺に属することになる。これだけ文化レベルの高い日本人にとってそれはないだろう。 本書は「何のために働くか」ということをテーマに、仕事の報酬というものは「給料」...
マズロー的欲求のピラミッドが正しいとするならば、給料のために働くということは、生存する欲求を満たすというピラミッドの最下辺に属することになる。これだけ文化レベルの高い日本人にとってそれはないだろう。 本書は「何のために働くか」ということをテーマに、仕事の報酬というものは「給料」→「能力」→「仕事」→「成長」という道筋で変化していくものであると主張している。何のために働くのか、私も自分なりに答えを持っていたつもりであるが、このような道筋を意識したことはなく、現在自分はどのあたりに位置しており、何をすることで仕事の報酬を「成長」とすることができるようになるのか、たいへん考えさせられた。 また著書は、人間としての「成長」を遂げるためには、「小賢は陰山に遁し、大賢は市井に遁す」という言葉を引用し、現実の生活や仕事の場にこそ最大のチャンスがあり、本ばかり読むのではなく、実践の場で学んでいくべきであるとしている。それだけに、実際に著書が体験してきたことが詳述されており、どうして人間は成長することができるのかとても理解しやすい。 著者の体験談は簡潔で論理的でわかりやすく、内容にはちょっぴり感動すら覚える。働くモチベーションアップ間違いなし。とても良書でした。
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田坂さんの本は心にじ~んとくる。ただただ感動し、勇気がわく感じ。手元において何度でも読みたくなる本だ。
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“人は何故、働くのか?”というテーマに沿った話です。 話は、著者である田坂さんが大学時代、教育学を専攻していた頃の回想から始まります。 田坂さんの友人の1人が、教員免許を取得して就職先の学校を決めたことに端を発しています。 …有名大学での教員免許。今のように教員も供給過多で...
“人は何故、働くのか?”というテーマに沿った話です。 話は、著者である田坂さんが大学時代、教育学を専攻していた頃の回想から始まります。 田坂さんの友人の1人が、教員免許を取得して就職先の学校を決めたことに端を発しています。 …有名大学での教員免許。今のように教員も供給過多ではなかったので、選べばいくらでも有名な学校の教師になることができたそうです。 しかし、その友人が選んだ学校はそれとは全く逆。「学力も低く、不祥事の絶えない」学校とのこと。思わず田坂さんは、「何故、わざわざ そんな苦労することがわかっている学校を選んだんだ?」 …返ってきた答えは、「こんな学校にこそ、本当の教育が必要だと思うんだ―。」 田坂さんはこの言葉を聞き、食べるためとか、生きていくためといった類の考えとは全く異なる、働くことの本質、「仕事の思想」を考えた そうです。 働くことで自己を成長させる。顧客の満足を得るためには。これまでの6年間、エンで培ってきた考え方が正しかったんだ、と思わせてくれる 話でした。行間もあります。読みやすい言葉で綴られています。“何で働いているんだろう?”“仕事に疲れたな…”そんな時に読むと、 原点に戻ることができます。是非、1度は読んで頂けたらと思います。
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なぜ働くのか、それは自身の成長のためだという。全くその通りだと思う。後生を待ちて今日の勤めを果たす時・・・というくだりは印象的だった。
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この本は就活中に出会った本で、なぜ働かなければならないのかを考えさせられた本です!自分の仕事に対する姿勢をじっくり考えたい人にお勧め☆
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