終わりなき平和 の商品レビュー
平和に終わりがない…
平和に終わりがないというよりは 平和というものそのものの概念が曖昧で いつまでたっても平和なんて訪れないようにさえ思えますね
文庫OFF
重苦しいタイトルからは想像できないほど、面白く、読ませる長編だ。何でも作れるナノ鍛造機を持つ未来、平和でありつつ、戦争は全くなくなりそうもない世界。精神移入という技術が戦争から、平和へどのように役割を果たしていくのか、ハラハラドキドキのアクションを交えつつ話しが進んでいく。
Posted by
戦争のための相互意志疏通技術が人間を平和な人間に変えてしまうという話。 肝心の平和になった人間に関しての描写が足りないので終盤に向けての興味が続かない。 進化の方向は幼年期の終わりの形に見える。
Posted by
「幼年期の終わり」と攻殻機動隊合わせて人類の個と集合を描いた感じ。少し冗漫な感じはしなくもないが、確かにそこを除いてしまうと印象は変わると思う。SFではワンネス思想って多くの場合否定的だけれども、実際のワンネス思想者たちはこういう感じなのだろうか。そして出てくる女性の全てが好きに...
「幼年期の終わり」と攻殻機動隊合わせて人類の個と集合を描いた感じ。少し冗漫な感じはしなくもないが、確かにそこを除いてしまうと印象は変わると思う。SFではワンネス思想って多くの場合否定的だけれども、実際のワンネス思想者たちはこういう感じなのだろうか。そして出てくる女性の全てが好きになれない・・・
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、キャンベル記念賞受賞作品。 読者への註には、「終わりなき戦い」の続編ではないとあり、確かにストーリーは全くつながっていない。戦争の話という意味では似ているが。 解説には「本書の中に、人間という存在をたった二語で言い尽くした、あまりにも美しい箇所がある。この作品を考える手がかりとして原文をご紹介しておこう。これは、いかなる名訳であっても日本語でその重層的な含みを伝えるのは難しい。Alone, together. The way it always used to be. 」とある。 この訳はおそらく、「また二人きりになった。いつものように。」が該当するんでしょう。 幼年期の終わり、ハーモニーと似たような話。攻殻機動隊のタチコマの並列化や、solid state society にも通じるところがあるかもしれない。 確かに、個が消えると平和にはなるんでしょう。「幼年期の終わり」は、それが種にとって進化だと言う話だったが、本書はその後の未来は述べられていない。解説でも、その結果どうなるかが一番伝えたいことなんでしょうとあるけど。
Posted by
幼年期の終わり、ブラッドミュージックと同類の世界の終焉がテーマ。 後半がえらく雑に話が進んで浮くのが物足りなかったが、 一体感と疎外感の二社を美味く表現していた。 にしても締め方がひどい。もちろん良い意味で。 皮肉が利いてて◎。
Posted by
- 1