「日の丸・君が代」の話 の商品レビュー
もうそろそろ平成の世が終わり改元ですね。 日の丸が国旗として使われてた歴史は意外と古いんだな。戦国の世に存在していたのか。 国歌の歴史は近代に入ってから。天皇礼式曲がその起こりで、天覧調練に使われ、万葉集の歌詞に非日本人が作曲したと。 黒船来航、明治維新、一次大戦、満州事変、二...
もうそろそろ平成の世が終わり改元ですね。 日の丸が国旗として使われてた歴史は意外と古いんだな。戦国の世に存在していたのか。 国歌の歴史は近代に入ってから。天皇礼式曲がその起こりで、天覧調練に使われ、万葉集の歌詞に非日本人が作曲したと。 黒船来航、明治維新、一次大戦、満州事変、二次大戦。これらの節目が実に密接に関わっているな。 日本は近代国家としては高々数百年だが、建国からの歴史は長い。文化を国旗国歌法を法制化する必要はあったのか... 法制化したということは、いつの日か変わることもあり得るということではあるが。 改元を目前に改めて、日本文化を再考するに良い一冊でした。 しかし、国旗国歌法制定にあたり自殺した教員がいたことを覚えていない者も多いのかな。
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「日の丸」「君が代」が、日本の国旗・国歌となるまでの経緯を詳しく紹介しています。国旗と国歌に焦点を当てることで、日本の近現代史における「国民国家」樹立の道のりをたどることができたという意味でも、おもしろく読みました。 さらに、テリトリー・ゲームからウェルス・ゲームを経て、アイデ...
「日の丸」「君が代」が、日本の国旗・国歌となるまでの経緯を詳しく紹介しています。国旗と国歌に焦点を当てることで、日本の近現代史における「国民国家」樹立の道のりをたどることができたという意味でも、おもしろく読みました。 さらに、テリトリー・ゲームからウェルス・ゲームを経て、アイデンティティ・ゲームの時代に入ったとされる現代の国際政治の舞台で、国旗・国歌がどのような意義を持つのかということについて、著者の主張が展開されています。
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日の丸は日本人が古くから日本という国を対外的に表現するために用いてきたものなのに対し、君が代は明治以降に天皇礼賛歌として作られたものであり、そもそもの歴史が全く異なるため、国旗・国家として法に定めるにあたって、一緒くたにして考えられるものではない。 国旗・国歌法も十分な議論がなさ...
日の丸は日本人が古くから日本という国を対外的に表現するために用いてきたものなのに対し、君が代は明治以降に天皇礼賛歌として作られたものであり、そもそもの歴史が全く異なるため、国旗・国家として法に定めるにあたって、一緒くたにして考えられるものではない。 国旗・国歌法も十分な議論がなされたとはいえないため、国旗はともかく国家はもう一度国民全員で議論し直す必要があると感じた。 筆者が言うように国歌を国民投票で問うのであれば、同じ君が代が選ばれるにしても、国民が自分自身で選んだ責任というものを感じて、今のようないざこざは起こりにくくなるのではないか。
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