三島由紀夫十代書簡集 の商品レビュー
文学が大好きで十代の頃から詩や小説を書いていた三島氏。 本書は学習院中等科・高等科時代に、同校の先輩であり、共に同人誌『赤絵』を刊行した東文彦氏(東たかし)に宛てた書簡(手紙)集。 四年間分(六十六通)の書簡の内容は、試験の為創作が出来なかった事や当時の世の中の事、東氏の創...
文学が大好きで十代の頃から詩や小説を書いていた三島氏。 本書は学習院中等科・高等科時代に、同校の先輩であり、共に同人誌『赤絵』を刊行した東文彦氏(東たかし)に宛てた書簡(手紙)集。 四年間分(六十六通)の書簡の内容は、試験の為創作が出来なかった事や当時の世の中の事、東氏の創作の書評が主。 三島氏にとって兄そのものであった東氏。 二十代前半で東氏が病死した際に三島氏が書いた弔詞が重みのある古典的な文語体でうるっときた。 「ああ 兄は須兜にして流星の如く神さり玉ひぬ」(冒頭引用)
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