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くぐつ小町 の商品レビュー

3.5

8件のお客様レビュー

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初めて氏の作品を手に…

初めて氏の作品を手に取ったんですが、表紙のイラストと合う、雰囲気のある古典調の文章がとてもよかったです☆時代設定は闇が色濃く残る平安時代で、この時代特有の妖しさ美しさにとても惹かれました。地上と冥府を行き来したとされる、京の死門を守る謎多き陰陽師・小野篁。その娘に絶世の美女・小野...

初めて氏の作品を手に取ったんですが、表紙のイラストと合う、雰囲気のある古典調の文章がとてもよかったです☆時代設定は闇が色濃く残る平安時代で、この時代特有の妖しさ美しさにとても惹かれました。地上と冥府を行き来したとされる、京の死門を守る謎多き陰陽師・小野篁。その娘に絶世の美女・小野小町をもってきた、というのは新鮮で面白いです。内容はとっても切ない悲恋でした。篁が小町に秘めた闇の呪法とは?まぁ題名でうすうす気づきますが。 少々ホラーテイストもあり。古典とが平安時代とか好きな人なら興味深く読めると思います。

文庫OFF

古典の教科書に載って…

古典の教科書に載っていそうな文体。好き嫌いはありそう。

文庫OFF

2012/04/13

加門さんの作品で、一番好きな話。 始めは独特の言葉の流れに戸惑うかもしれないが、その先にあるものにグイグイ引かれていく。 小野篁、小野小町。様々な伝説のある二人。 個人的にはこの設定が大好きだ。 追いつめられたような感覚と、ギリギリの感情と。 ふいに思い出して読みたくなる...

加門さんの作品で、一番好きな話。 始めは独特の言葉の流れに戸惑うかもしれないが、その先にあるものにグイグイ引かれていく。 小野篁、小野小町。様々な伝説のある二人。 個人的にはこの設定が大好きだ。 追いつめられたような感覚と、ギリギリの感情と。 ふいに思い出して読みたくなる作品。

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2011/07/17

絶世の美女・小野小町は、小野篁の作ったくぐつだった、という設定。いつ生まれていつ死んだのか、まったくナゾの小町だから、そういう設定もありだなあ、と感心してしまった。 最初はなかなかストーリーに乗れず、ちょっと投げ出したくなることもあったのだが、最後、在原業平が小町を連れて東方...

絶世の美女・小野小町は、小野篁の作ったくぐつだった、という設定。いつ生まれていつ死んだのか、まったくナゾの小町だから、そういう設定もありだなあ、と感心してしまった。 最初はなかなかストーリーに乗れず、ちょっと投げ出したくなることもあったのだが、最後、在原業平が小町を連れて東方へ向かう場面でようやく乗れた。ここで乗れたおかげで、やや斜め読みしていた最初のあたりを、しっかり読み直して理解したというのも、われながらゲンキンというかなんというか…。

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2009/10/04

噂の神仏が面白かったので読みました。ちょっと文が読み難い。 小野篁が主人公なので、安倍清明とか好きな人は面白いかも。「小野」をそこにつなげたか、という。

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2009/10/04

平安初期の歌物語『篁物語』から千年を経て、続きのお話が生まれました。主人公の小野篁さん、昼は宮仕え・夜は地獄で閻魔様の補佐(いつ寝るんだろう)と大忙しの平安トリックスター。オカルトセレブとしての人気は晴明におくれをとりがちですが、いじりがいがあると思うんですよねえ。地獄いったり恋...

平安初期の歌物語『篁物語』から千年を経て、続きのお話が生まれました。主人公の小野篁さん、昼は宮仕え・夜は地獄で閻魔様の補佐(いつ寝るんだろう)と大忙しの平安トリックスター。オカルトセレブとしての人気は晴明におくれをとりがちですが、いじりがいがあると思うんですよねえ。地獄いったり恋したり、ものすごく忙しいですが、雰囲気は満々。奇妙な面白さ。

Posted byブクログ

2009/10/04

最初は文体に苦戦したけれど、すぐに慣れた。初めて女性に対する印象に「砂漠で干乾びた蛙みたい…」だと思った。

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2009/10/07

この世の最後のひとりまで救済功徳するために地蔵は自ら悪趣に住まい望んで罪人を友とする。慈悲深き御仏。 その誓願は末法のよの一縷の頼み。それでいながら地蔵菩薩は時として閻魔大王に変身する。 時代物で小野小町と小野篁の話。 時代背景も結構詰めてあるので歴史物として読んでも良いと思い...

この世の最後のひとりまで救済功徳するために地蔵は自ら悪趣に住まい望んで罪人を友とする。慈悲深き御仏。 その誓願は末法のよの一縷の頼み。それでいながら地蔵菩薩は時として閻魔大王に変身する。 時代物で小野小町と小野篁の話。 時代背景も結構詰めてあるので歴史物として読んでも良いと思います。ただ、小野篁と早くして死んだ篁の妹が愛し合ってたとかそう言う所は小説と割り切れば良いと思う。 でも、そう言う設定も含めてすんなりと入ってくるぐらいしっかりしたものだと思う。 一気に読めて楽しかった。

Posted byブクログ