Loop の商品レビュー
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幼い頃から洲脇義国のなかには「宮澤」という若い男がいた。宮澤は過去に愛した女への未練と想いを昇華できず、現世の洲脇のなかにとどまっていた。ある日、大学で知り合った英一が宮澤の想い人『文(あや)』の生まれ変わりであると気づき、宮澤は洲脇に「一か月だけ体を貸してくれ」と頼み込まれる。その日から、宮澤(洲脇)は有田英一に執拗につきまといはじめて・・・ 洲脇の中にいる『宮澤』が英一(文:あや)を追い求めてひたすら英一を追いかけまわす。逃げ回る英一。男を追いかけまわしている当の洲脇も自分の中の宮澤を必死に止めるものの、宮澤の執念勝ち(笑) 洲脇(実は宮澤)に言い寄られる恐怖から逃れるために、半ば脅迫されて関係を持つ英一。洲脇(宮澤)の想いにやがてほだされた英一は「好き」と呟く。その言葉に洲脇(宮澤)の想いが昇華して、宮澤はいなくなった。 突然の宮澤の消失に混乱する洲脇を慰撫してくれたのは英一で、宮澤がいなくなった状況で洲脇は英一を好きになる。 そんなとき英一は、自分が女になって怖い目に遭う夢を見始めるようになり、洲脇を拒む。 英一を諦められない洲脇は英一を執拗に追い求めはじめて・・・ この本が刊行されたころは前世モノとかまだあまりなかったと思う。英一にしろ洲脇にしろ自分のものでない記憶または存在に振り回されてほんとにとんでもない目に遭っていて同情してしまう。 文と宮澤の過去を、英一はまるで映画をみるように追体験し始めて、洲脇(宮澤)が怖くてたまらなくなった英一は洲脇から逃げ回る。洲脇は英一がそんな状況にあるとは知らずに、英一を追い求める。 宮澤が取り持つ恋仲って感じじゃない展開がよかった。
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図書館にある木原音瀬全部読みます継続中。 なかなか、込み入った設定。 主人公は、自分の意識の中に、前世の記憶を持って転生した別人格がある。 本人が、転生しているのではなく、多重人格でもないのです。 転生した人格が前世で好きだった女性を現世で見つけてしまい、主人公の男子に頼んで、1...
図書館にある木原音瀬全部読みます継続中。 なかなか、込み入った設定。 主人公は、自分の意識の中に、前世の記憶を持って転生した別人格がある。 本人が、転生しているのではなく、多重人格でもないのです。 転生した人格が前世で好きだった女性を現世で見つけてしまい、主人公の男子に頼んで、1ヶ月人格を入れ替えてもらい、自分の気持ちを伝える。思いを伝え切ったら、気が済んだのか、消えてしまう。 本体の主人公は、困る。相手も変化する人格に戸惑う。ギリギリハッピーエンドです。
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楽しかったです!前世の記憶を持った攻めの洲脇が、いい具合にイカレていて素敵でした。 どうしても手に入れたい、手に入れられない受けを落とすのに、そういう口説き方もあるんだ~素晴らしいね~って思いました。それでいいのかよwwwwwwって感じが楽しい。 のでそれに陥落する受けの英一が今一つよくわからないけど、素直で洲脇を大切にしてくれそうだし、最後の告白?が素敵だから、よくわかんないけど洲脇には掛け替えのない子なんだからいいのか!でした。 英一の叔父さんに恋していた大学の先生が可哀想で切なかったです。
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