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笑うカイチュウ の商品レビュー

3.8

32件のお客様レビュー

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2015/11/15

いまやすっかり有名になった藤田寄生虫博士の初期の本。 寄生虫の知識のもろもろもいいけど、なにより著者の奇人ぶりがなんとも愉快である。

Posted byブクログ

2015/03/27

[うにょにょ]「気持ち悪い」、「怖い」、「非衛生的」......そんな言葉をいの一番に思い浮かべてしまう寄生虫。そんな寄生虫に人生を費やすと決めた著者による、入門書にして現状を正しく理解してもらうことに努めた啓蒙の書。とはいえ、決してお固いものではなく、エッセイ調の文体になってい...

[うにょにょ]「気持ち悪い」、「怖い」、「非衛生的」......そんな言葉をいの一番に思い浮かべてしまう寄生虫。そんな寄生虫に人生を費やすと決めた著者による、入門書にして現状を正しく理解してもらうことに努めた啓蒙の書。とはいえ、決してお固いものではなく、エッセイ調の文体になっていることもあり、一般の読者にこそ手が取りやすい一冊になっています。著者は、家族に寄生虫を研究すると告げた際にポカンとされたという藤田紘一郎。 一度は日本で激減した寄生虫が、有機栽培の野菜やペット文化の普及で再び増加しているという指摘にまず驚き。ただ、ことさらにその脅威の側面を取り上げるのではなく、寄生虫のライフサイクルの中で人間がやっていいこととやってはいけないことを丁寧に説明してくれているところに、研究者の寄生虫に対するバランスの取れた目線が感じられました。ちなみにグロテスクな挿絵などは(少なくとも電子書籍版には)入っていませんでしたのでご安心を。 興味深いのは、人間と寄生虫との関係が一概に善悪で片付けられるものではなく、ときに「まぁそれぐらいなら」というように持ちつ持たれつの依存の関係を認めているところ。本書で示されるように、ときに片方の命がもう片方により取られることがあることも考えれば、灰色決着とも言えるそのバランスの取り方は、自然がそれこそ自然と馴れ合った、または牽制し合った結果生まれた一つの決着の仕方なのかもしれないなと不思議な感慨にとらわれました。 〜寄生虫と宿主は長い深化の歴史のなかで、互いに進化、適応し、adaptation toleranceの状態にいたったものと理解される〜 こういう知らない分野の話は本当に面白い☆5つ

Posted byブクログ

2013/11/26

私は痩せている。が、小食ではない・・・。なんとなく、カイチュウと共存しているのではと、ゆかいに想像している。

Posted byブクログ

2013/08/26

寄生虫に興味があったわけではないが、面白く読めた。また、少しだけ不安にもなったのは自分だけだろうか…

Posted byブクログ

2013/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「私は猫になりたかった(西江雅之著)」以来、学者の書いたもので面白いものに出会ってなかったが、これは面白かった。 最初の話が「カイチュウの卵とじ」。タイトルで度肝を抜かれる。 「寄生虫がアレルギー反応を抑える」という話は、医学界に一石を投じるものだと思うし、「セックスの氾濫が男性を衰えさせる」というのは現代の日本に対して警鐘を鳴らすものだろう。 「住民をいたずらに不安に陥れてもいけないが、恐ろしい病気にかかるという不安も伝えなければならない」と、寄生虫による病気について語った部分は原発事故の自治体の対応を連想させる。 「最近の医学の進歩で、多くの薬を使うようになったことが、人の免疫能を低下せてている」という記述も印象に残った。 一読に値すると思う。

Posted byブクログ

2012/11/20

イタズラに恐怖心をあおるつもりはないですが、 あなたは寄生虫に寄生されてはいませんか。(笑 ひじょーに面白い。 ここで、作者の危惧していることが、 あぁ日本だなと思うことなので抜粋したい。 日本では寄生虫学が衰退していってるそうだ。 なぜか? それは日本にはほとんど寄生虫に...

イタズラに恐怖心をあおるつもりはないですが、 あなたは寄生虫に寄生されてはいませんか。(笑 ひじょーに面白い。 ここで、作者の危惧していることが、 あぁ日本だなと思うことなので抜粋したい。 日本では寄生虫学が衰退していってるそうだ。 なぜか? それは日本にはほとんど寄生虫による症状がなくなってきているからだ、 存在しない病気の勉強なんていらないんじゃないって単純な理由。 こんなことでいいのか? 確かに日本ではないかもしれないが、 世界で、これほど感染している症状もないのに。 ってね。 「世界に目を向けると半数の25億人がなんらかの寄生虫を保有し、三分の一が寄生虫病になやまされている。マラリアには3.5%一億七千七百万人。フィラリアには5%二億五千万人」 これほど寄生虫による患者がいるにもかかわらず、 日本の医学部では日本にはそんな患者いないから勉強しないというのです。 これだけ物も人も世界を駆け回るようになっている時代。 寄生虫研究は日本ではなくなっていいのでしょうか。 こんな日本にすんでいるのは怖いと思いませんか。 日本は、遅れている。 進んでいるものと遅れているものがあるのを理解しなくてはいけない。 なんでも進んでいるわけでもないし なんでも遅れているわけでもない。 おまけ、平田オリザさんの解説も面白い。 人は一人では生きて行けず、誰かに寄生しているものだ、 と思えば、優しくなれるよね。 って思うね。

Posted byブクログ

2012/12/27

寄生虫でいいことがあることがわかりました。 ふざけていると思っていたけど、真面目なことを研究している 今の日本人が危険だとわかった

Posted byブクログ

2011/10/26

だいぶ昔に読了して、内容は詳細に覚えていないものの、作者の寄生虫に対する愛情がとても印象的で面白かった。

Posted byブクログ

2011/07/02

日本人はきれいな環境に慣れすぎてしまっている。 途上国の人たちは免疫がすでにできている。 だから寄生虫感染しても、わからない。 怖い。

Posted byブクログ

2011/02/26

寄生虫が体内にいると花粉症にならないかもしれないし、太らないかもしれない。でも、お尻からうどんみたいなのがでてきたらビビるよね。体にいても 良い寄生虫と悪い寄生虫がいるから要注意。

Posted byブクログ