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心身関係論 の商品レビュー

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2014/03/03

人間の心と体の関係についての著者の論文がまとめられた哲学書です。元が論文であるということもあってか,専門用語が補足説明なく使われている箇所がいくつかあります。専門的知識の無い方は辞書やPCを片手に読むことをお勧めします。序説では,心身関係論における問いが解決されない理由が論じられ...

人間の心と体の関係についての著者の論文がまとめられた哲学書です。元が論文であるということもあってか,専門用語が補足説明なく使われている箇所がいくつかあります。専門的知識の無い方は辞書やPCを片手に読むことをお勧めします。序説では,心身関係論における問いが解決されない理由が論じられ,解決のための2つの取り組み方が提示されています。第1部では,デカルトの心身二元論から現在の心身関係論への変遷について論じられています。第2部では,機械論と生命論,コンピュータや人工知能の例に触れながら,現代における心身問題について論じられています。第3部では,「体認」「第一身体と第二身体」などの用語に触れながら,二元論を脱却する身体論について論じられています。著者曰く「どこから読み始めてもよい形」になっているそうです。内容は,(一般的な哲学書と比較してどうかは分かりませんが)難解だと思います。我々が普段意識する(もしくは身近すぎて意識さえしないかもしれない)心や身体についての哲学的思考に触れることができる本ですので,興味のある方は手に取ってみてください。 (2013 ラーニング・アドバイザー/心理 KANAI) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=798586&lang=ja&charset=utf8

Posted byブクログ