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中国革命を駆け抜けたアウトローたち の商品レビュー

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2012/04/08

満州者を読めば出てくる「馬賊」だけど、それも含めて民国期の匪賊の世界。 匪賊と書いたけど、これがいいのかどうか。 よく2ちゃんで、北斗の拳の「モヒカンがヒャッハーしている世界」という表現をするけど、まさにそのまま。というか、それよりもひどいんじゃないか? 現実は小説より奇なりとは...

満州者を読めば出てくる「馬賊」だけど、それも含めて民国期の匪賊の世界。 匪賊と書いたけど、これがいいのかどうか。 よく2ちゃんで、北斗の拳の「モヒカンがヒャッハーしている世界」という表現をするけど、まさにそのまま。というか、それよりもひどいんじゃないか? 現実は小説より奇なりとはよく言ったものだ。 しかし、中国共産党と毛沢東はこの世界をよくも短期間にまとめたものだな。新中国成立後の大躍進とか文革とかの悲惨な有様を見て、「ひどい統治をするものだ」と思うのだけど、たしかにこれよりかはましだ。 なんかもう、日本軍が背景に霞んでしまっている。というか、よくこんな世界に、いちおう近代的な軍隊と統治体制をもっていって、どうにかなるとか、なんとかなるとか思ったものだ。逆説的に日中戦争ってよほど何も考えていなかったのだろうと思う。 しかしそれでも、奇妙な安定を見せているようでもあり、中国は奥が深いと思う。なにか言おうとして何も言えていない感想で恐縮だけど、それだけ本に圧倒されたってことでもあります。

Posted byブクログ

2011/03/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 本書は中国革命を駆け抜けたアウトローたちが、日常生活を如何に生き、そして如何に滅んだのかを描き、中華民国期の社会史を照射する。 [ 目次 ] 流浪する民 無頼の系譜 土匪(民衆を襲う者 その偏在性と地域性) 村を守る 流〓と革命 赤匪―匪の技法 絆を求めて [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ