神戸ものがたり の商品レビュー

陳舜臣(著者)

2016/06/16

ガイド本とも歴史本とも違う”神戸を愛する”目線で筆者の知る神戸を、筆者が生きた時代背景とともに記された本です。ＬＯＶＥ♡神戸　【コウベまちむすび　あやこ】

2015/03/25

布引滝にまつわる1900年前後の美人3姉妹（お松、お福、不明）と英国ジョン・ブル、ポルトガル人モラレスたちの恋と悲哀の物語、モラレスが日本を愛し尽くし、戒名も持ち、六甲開祖の人と呼ばれたが、戦争で敵性人として粉砕されたという。著者も神戸を愛していることが端々に感じられ、明治から大正・昭和にかけてのエキゾチシズム、モダニズムの香りを文章が放っているのだ。星台、加納町、有馬道、新開地、福原･･･懐かしい地名が多く登場する。それらの由来も。加納町の名前の由来が新生田川をつくった紀州藩の御用人・加納宗七だった！など、話のネタ仕入にも役立つ。