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イギリスの英語 の商品レビュー

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2023/04/24

この本は「イギリスの英語」という題名で、イギリス英語だけでなく、それをアメリカ英語と比較、あるいはイギリス英語に近いとするオーストラリア英語を紹介するなど、章の構成はかなりユニークになっていると感じた(完全に著者の経験が反映されている)。肝心のイギリス英語についてはコクニー、オッ...

この本は「イギリスの英語」という題名で、イギリス英語だけでなく、それをアメリカ英語と比較、あるいはイギリス英語に近いとするオーストラリア英語を紹介するなど、章の構成はかなりユニークになっていると感じた(完全に著者の経験が反映されている)。肝心のイギリス英語についてはコクニー、オックスフォード、パブリックスクール、Economist英語が紹介されており、これはこれでユニークな構成だと感じた。 切り口については面白いと感じたものの、プロの物書きによって書かれた本ではないため、やはりまとまりのなさは拭えなかった。また著者の並々ならぬリサーチによって特殊なソサイエティで使用される英語や、アメリカ英語との相違点などが記載されているが、「本当にそうなのか?」という疑問はどうしても拭えなかった。周囲の知人に聞いて確かめた、という感じに読みとれるからである。その意味ではイギリス英語とアメリカ英語の違いについては、「イギリス英語Total Book」カール・R・トゥーヒグ、を参照される方が良いかと思う。また他の方も指摘されているように、「紳士・淑女はどう話し、どう書いているのか」という副題はあまり正確ではない。むしろイギリス英語をかなり独特な切り口で取り上げた本だと考えた方が良いだろう。 本書は英語の学習書と言うよりは単純に読み物として手に取った方が良いと思う。事実、パブリックスクールで使われる英語について書かれている章などは、パブリックスクールでの生活シーンが垣間見られて興味深かった。

Posted byブクログ