猫の遺言状 の商品レビュー

ヒロコムトー(著者)

2010/03/14

『ゴールド』という、近所で嫌われていたノラ猫がいました。

　ある日、そのゴールドが住みかにしている裏山が壊されることになったんですね。
　住みかを追われ、ゴールドは子猫を連れて著者の家にやって来ます。そこからゴールド一家と著者のふれあい、そしてゴールド一家の最後までが描かれています。

　ゴールドは、幼い頃に人間に裏切られている猫なんです。そしてまたもや人間のせいで住みかを追われ、わが子を守るためとはいえ、あろうことかその人間のもとに身を寄せなければいけなくなった……
　思うに、このときのゴールドの気持ちはどんなだったでしょうね。まだ恨んでいたんでしょうか。それとも「この子のため」とすべてをあきらめていたんでしょうか。

　読み終えたあと、しばらく涙が止まらず、
　そのあと長いあいだ考えさせられた本でした。

2021/11/14

危うく涙腺が、、、かなりヤバかったです。
エッセイなんですが、涙の種類が違います。
普段あんまり意識してない「生きる」ということが
当たり前のことではなく、
一生懸命でないと生きることが出来ない命が自分の周りにも
沢山あるんやと改めて感じさせられるそんな1冊でした。