エスパイ の商品レビュー
意外なゲストキャラが・・・!
主人公の属する「エスパイ」組織の総司令、PBという人。 この人物、ベツのSF作品からのリクルートされたキャラなのです。 ウィルスン・タッカー「超能力エージェント」の主人公、ポール・ブリーンがソレで、物語 の結末で行方不明となっているので、「エスパイ」の総司令として転身してい...
主人公の属する「エスパイ」組織の総司令、PBという人。 この人物、ベツのSF作品からのリクルートされたキャラなのです。 ウィルスン・タッカー「超能力エージェント」の主人公、ポール・ブリーンがソレで、物語 の結末で行方不明となっているので、「エスパイ」の総司令として転身していたとして も一応のつじつまはあっているワケなのですが・・・ついでにいうと、「明日プラスX」の なかでも「行方不明となった二人の超能力者のうちのひとり」として、作者自身から 公式認定(?)されているのですけども・・・。 ずいぶん昔、高校生のころ読んだとき、「こんなのアリか!」とビックリしたのを懐かしく 思い出します。海外の作家で、しかも先行作品からのキャラ・リクルートなんて、そう そう類例がないのではないでしょうか? 著作権の問題もあったのだろうけど、どう交渉したのやら、当時の小松左京氏とウィ ルスン・タッカーとどんなやりとりがあったことか・・・。 ウィルスン・タッカー自身にしてみると、むろん自作の宣伝もアタマにあったとは思うの ですけどネ。そのあたりの経緯、知りたいものです。 ついでにいうと、「エスパイ」の登場人物、それも準主役クラスの人名に日本のSF作 家の名前がもじって使われています。 このあたりも小松左京氏の遊び心の顕れでしょうか?
士門
これを読んだら小松左…
これを読んだら小松左京の世界ににたれる本。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
丁寧に書かれた良質なエロチック(編集者にはエロ差が足りないみたいに言われたそうです「SF魂」より)・アクション・エンターティンメントSF。表題の通りエスパーかつスパイの活躍を描いているが、最終章は非常に小松左京らしい思弁も語られる(退屈するほど長くはない)。主人公の脱出のカギがサイコキネシスによる愛撫ってのがよかった。再読はしませんが、楽しく読めました。
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お色気あり、バイオレンスありのスパイアクション。 田中芳樹『創竜伝』をなんか思い出しちゃうんだよな〜 エスパーとか政治家とか出てきて、けっこうなんでもありなくせになんとなく上品な主人公なんかの雰囲気が似ているのか。これもある意味系譜かな… キューバ危機の二年後に連載開始とある...
お色気あり、バイオレンスありのスパイアクション。 田中芳樹『創竜伝』をなんか思い出しちゃうんだよな〜 エスパーとか政治家とか出てきて、けっこうなんでもありなくせになんとなく上品な主人公なんかの雰囲気が似ているのか。これもある意味系譜かな… キューバ危機の二年後に連載開始とある。軍縮ムードに希望を見いだしながら、その挫折を願う勢力へ対抗するという緊張感は、やっぱり時代の空気だ。 「人間の愚かさは性なのか?人間のちっぽけさを見よ!それでもやはり人間は…。」というのは、小松作品の随所に表れてくるメッセージ。 軽妙さと壮大さを兼ね備えた作品を書いた人であるなあ、つくづく。
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タイトルの意味はエスパーでスパイということ。最高にエキサイティングなエンターテイメント。最後に出てくる邪悪な存在が小松SFらしくていい。
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