封印された「聖なる性」の秘密 の商品レビュー

渋谷申博(著者)

2016/04/05

性と聖の関係を考えるにあたって、キーワードが三つある。
エクスタシー、フェティシズム、性器信仰である。
つまり性的エクスタシー（オーガズム）と宗教的エクスタシーと類似している。フェティシズムは宗教学の用語では「呪物崇拝」と訳される。お守りやお札がそうである。この宗教的フェティシズムと性的フェティシズムの接点にあるのが性器仰だという。その例としてインドでよく見かける、リンガ信仰がある。このような信仰がどうして成立したのかという疑問からこの本が書かれている。