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辞書編集データを分析!日本人は英文法のここを間違える の商品レビュー

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2018/09/02

 日本人が間違いやすい、あるいは日本人はあまり使えない(学校ではあまり重点的に教えてもらえない)けれども自然でよく使われる表現、というものを紹介したもの。各文法項目を網羅している訳ではないので、全体的には200ページほど。読みやすい分量。  例えば冠詞のところなどは「理屈抜きで覚...

 日本人が間違いやすい、あるいは日本人はあまり使えない(学校ではあまり重点的に教えてもらえない)けれども自然でよく使われる表現、というものを紹介したもの。各文法項目を網羅している訳ではないので、全体的には200ページほど。読みやすい分量。  例えば冠詞のところなどは「理屈抜きで覚えなければならないことは山ほどあります。」(p.41)とか、The situation was worse than it was three years ago.のit wasを省略するネイティブもいることを指摘したうえで、「省略可能かどうか考えるよりも、安全策をとって『とにかく全部つける』よう心がけましょう。」(p.191)など、良い意味で追求を止めてしまって、とにかくこうするものです、という姿勢が良いと思った。やっぱり一般向けの語学の本で何でもかんでも説明し過ぎている本というのは良くないと思う。  あとは自分の勉強になった部分をメモしておく。まず*the Japanese history (culture)とthe Japanese economyについて、「いったい、historyとeconomyのどういう違いがtheの有無を決定するのか?という問いを立てたくなりますが、はっきり言ってこの問いは無意味です。考えずに覚えてしまいましょう。」(p.40)というのが良くて、その後「ただ考え方のヒントを提示するとすれば、無冠詞で使われる名詞についついtheをつけてしまう傾向が私たちにはある」(同)という部分に納得。確かにおれもin the historyとか言ってそう。英語を勉強した人でも無冠詞の名詞を使う勇気を持つためには相当な勉強量と経験値が必要なのではないかと思った。human history / the history of humanityを覚えておきたい。他にも冠詞絡みでは、for the first timeという表現が頭に染み付いているせいか、for a first attempt(p.50)とかは言いにくいので、注意しないといけないと思った。  あとmust notは「~してはいけない」で禁止、と教えるが、これも2人称だとYou can't ~が普通(p.76)、というのも言われてみればそうだという感じだった。  使えそうで使ったことない表現、というのもメモしておきたい。I've been wanting ~.(ずっと欲しいと思っている)(p.101)とか、なかなか学校では教えない英語だと思う。I hate it when people lie to me.とか、I love it when he brings me flowers.とか、「自分(主語)以外の人が~するという状況が好き/嫌い」という言い方(pp.150-5)というのも、教わった記憶がない。ちょっと前の定期試験で、全然勉強しない、けれど幼少時から英語ずっとやってました、みたいな生徒の作文にこの表現が使われていて、ややショックだった。おれはこれだけ勉強してもこういう表現を使えたことがなかったので。さらに、My singing is terrible. (p.158)のような表現。動名詞を主語に使う。それもそうだが、行為一般で動名詞という認識を持って、例えばDNA testing is widely used today.と、DNA test proved he was the baby's father.の違いを説明できたかというと、怪しい。  と、役に立った部分が多く、これを使えるように頑張りたい。(18/08/26)

Posted byブクログ