ヨーロピアン・ドリーム の商品レビュー

ジェレミーリフキン(著者),柴田裕之(訳者)

2020/10/18

本文引用 "ヨーロッパ「合衆国」が最終的にどの程度成功するかを正確に予測するには時期尚早だが、これだけは確かだと思う。時間と空間の概念が急速に意味を失い、アイデンティティが重層的でグローバルな規模になりつつある時代を迎え、四半世紀先には自力のみで生きのびられる国はひとつとしてないはずだ。ヨーロッパ諸国は世界に先駆けて、グローバルな相互依存の時代の到来を理解し、それに対処している。ほかの国々もこれに続くことだろう。" (P464)

メモあり。

2021/08/08

環境ビジネスが有望だという内容だと思って買ったのだが全然違った。アメリカとヨーロッパのそれぞれの目指すものを政治経済文化など色々な角度から描いている。アメリカンドリームが陰りをみせヨーロッパが影響力を増していることをアメリカ人の立場でアメリカを批判的に評しているところに本書の価値があると思う。

2010/09/22

現代社会においてフロンティア精神の下に国を築き上げてきたが陰りの見えるアメリカと、それとは異なるアイデンティティ、価値観、協働等によって成長していくEU社会との対比。
短いとは言えませんが、空間への思想、市民社会、経済、文化・・・もっともっと、様々な論点から対比がなされており、各要素の繋がりの見えてくる1冊かと思います。