日はまた昇る の商品レビュー
地元のブックオフで購入する。その当時の熱気が伝わってくる本です。また、日本の政治、経済について、よく調べられています。著者は、「日はまた沈む―ジャパン・パワーの限界」等の著書で著名な元エコノミスト編集長です。テーマは、小泉後の日本経済です。第1に、派閥の機能を大きく変えた点です。...
地元のブックオフで購入する。その当時の熱気が伝わってくる本です。また、日本の政治、経済について、よく調べられています。著者は、「日はまた沈む―ジャパン・パワーの限界」等の著書で著名な元エコノミスト編集長です。テーマは、小泉後の日本経済です。第1に、派閥の機能を大きく変えた点です。旧来、派閥の主な機能は、資金分配機能、役職分配機能でした。小泉首相により、それらの機能は奪われました。第2に、幹事長に権限を集中したことです。旧来、資金分配機能は、幹事長ではなく、派閥が持っていました。その機能を幹事長に集中させました。政治家は、派閥ではなく、党に忠誠を尽くすことになります。最後に、小泉首相が、世論の支持を背景にすれば、このようなことができることを示した点です。後継首相は、このようなことをやる義務はありません。ただし、後継首相、国民ともに、上記のようなことを出来ることを体験したことが重要なのです。
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新書で2冊ほどこの方の本を読みました。 評価はどちらも低かった気がします・・・ そして、この方の本を手に取ったの理由がこの本を書いたと言う実績です。 著者は日本のバブル崩壊と2006~7年ごろの復活を予想したことで評価されています。 ちなみに2006年に「これから...
新書で2冊ほどこの方の本を読みました。 評価はどちらも低かった気がします・・・ そして、この方の本を手に取ったの理由がこの本を書いたと言う実績です。 著者は日本のバブル崩壊と2006~7年ごろの復活を予想したことで評価されています。 ちなみに2006年に「これから10年新黄金時代の日本」と言う本を出しています・・・ 内容自体は過去の振り替えとなってしまいましたが、この本にも2005年頃の中国の反日デモのことが書かれており、最近の尖閣諸島の問題と重ね合わせると、とても興味深く読むことができました。 当時との決定的な違いは日本にとっての中国の位置づけです。 5年でここまで変わったことに改めて驚きを覚えました。 本の内容自体は字が大きく、薄いこともあり、期待していたほどの本ではありませんでした。 もうこの人の本はいいかな・・・
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20070530 ビル・エモットおじさんの日本本の続き。 失われた10年で構造改革が進んでおり、準備万端だぜ!って話。 正直どうでもいいw 靖国問題も、外人の割には冷静な論だった気がするが、これも正直どうでもいいw 以上
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2006年7月に読んだ。 ヘミングウェイの同名の作品とは何の関係もない。 もともと「日はまた沈む」という著書にて日本の不況を言い当てた作者の二匹目のどじょうっぽい本だが、現在の景気上向きの傾向をみているとあながち否定はできない。 しかしデフレ状態でのこの景気上昇についてもっと...
2006年7月に読んだ。 ヘミングウェイの同名の作品とは何の関係もない。 もともと「日はまた沈む」という著書にて日本の不況を言い当てた作者の二匹目のどじょうっぽい本だが、現在の景気上向きの傾向をみているとあながち否定はできない。 しかしデフレ状態でのこの景気上昇についてもっと分析してほしかった気がする。 外国人による日本の視点が斬新であるが、ちょっとそれは違うだろうという部分もあった。 靖国問題にも正面から踏み込んでいる。 15年後まで見据えているとのくだりがあるが、アメリカの政策ひとつでまたいつ沈むかわからないことを付け加えたい。 そう、あのプラザ合意からはじまった一連の日本の混乱のように。
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著者は英国『エコノミスト』誌の支局長。1983年から3年間日本支局に勤務した経験から日本経済に詳しい。1989年の『日はまた沈む』から15年たった今、この日本経済楽観論に至る。日本経済への処方箋は生産の効率化、外国人労働者の受け入れ、保育施設の整備、観光業の見直し、競争の促進、一...
著者は英国『エコノミスト』誌の支局長。1983年から3年間日本支局に勤務した経験から日本経済に詳しい。1989年の『日はまた沈む』から15年たった今、この日本経済楽観論に至る。日本経済への処方箋は生産の効率化、外国人労働者の受け入れ、保育施設の整備、観光業の見直し、競争の促進、一人当たりGDPの拡大等々。その他政治や外交、歴史問題に関する洞察もあり。薄くてすぐ読み終わる。
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バブル崩壊の時期に書かれた、「日はまた沈む」のビル・エモットの作品。さして目新しさは無かった。最近言われている事ををまとめたってゆー感じ。
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エコノミストの編集者であり、日本にも数年滞在した日本通の著者が、ロンドンから日本について語った本。15年前に日本の凋落を予言した本を出版し、その続編となる。この本は、日本についてすごくくわしくかかれていることと、日本の景気が回復していることを論理的に説明している点で評価が高いが、...
エコノミストの編集者であり、日本にも数年滞在した日本通の著者が、ロンドンから日本について語った本。15年前に日本の凋落を予言した本を出版し、その続編となる。この本は、日本についてすごくくわしくかかれていることと、日本の景気が回復していることを論理的に説明している点で評価が高いが、この本で本当に日本人が読まなくてはならない部分は、靖国問題だとおもう。我々の通す部分と、修正する部分、引く部分という点で、ロンドンに住む著者の視点から意見がなべられている。非常に参考になるとおもう。
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経済誌「エコノミスト」の編集長ビル・エモットによる日本経済の行方を鋭い視点で分析した傑作。 とかいいつつ、彼の分析がどこまで的を得ているのか、俺は知らないけど、前作「日はまた沈む」(これもベストセラー)で日本のバブル崩壊を予測していたというのだから、やっぱすごい分析力なんだろ...
経済誌「エコノミスト」の編集長ビル・エモットによる日本経済の行方を鋭い視点で分析した傑作。 とかいいつつ、彼の分析がどこまで的を得ているのか、俺は知らないけど、前作「日はまた沈む」(これもベストセラー)で日本のバブル崩壊を予測していたというのだから、やっぱすごい分析力なんだろうね。 で内容は、長すぎた日本の不況がようやく終わり徐々に回復に向かう、しかも中国型のような急激な変化ではなく、昔からの日本の良さ(企業内の協調体制、高度な教育、高度な技術等)が前面に出た形で景気が回復してくだろう、というもの。 この15年間日本は過去の負の遺産を片付けるのに必死になった。あらゆる改革を行い、制度を変え、リストラ、終身雇用撤廃、企業の合併etc.. そしてついに改革を唱える小泉政権続投により、日本のここ数年の方向性が決まったと、著者は言う。(まぁ色々意見があるとは思うが。) ライブドア、楽天、三井住友FGによる敵対的買収等、数年前の日本では有り得ない出来事が、日本型資本主義の構築の表れであると説いている章があるが、日本のことよく見てんなーって感じです。 一方では、人口の減少や少子高齢化などを起因とする労働力人口不足とかで、日本衰退説も囁かれている中、ビルさんはしっかりとした経済分析力で日本経済の行方、特にアジアにおける役割などと絡めてとくとくと語っておられます。なんかほっとしちゃうよね。
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