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分冊文庫版 絡新婦の理(1) の商品レビュー

4.2

25件のお客様レビュー

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2024/05/06

最近、百物語シリーズばかりだったけれど、京極堂もたまには読んでみるか、と選んだら、思っていたより面白い。 設定はお寺の話の方が興味深いけれど、なんだろう、上から目変みたいで恐縮ですが、普通に小説としてとても上手。 だがしかし、京極堂シリーズはなぜか、事件の内容もトリックも犯人も...

最近、百物語シリーズばかりだったけれど、京極堂もたまには読んでみるか、と選んだら、思っていたより面白い。 設定はお寺の話の方が興味深いけれど、なんだろう、上から目変みたいで恐縮ですが、普通に小説としてとても上手。 だがしかし、京極堂シリーズはなぜか、事件の内容もトリックも犯人も登場人物も綺麗さっぱり忘れているので、これまでの作品との繋がりは全くわかりません。なぜか全く覚えられない不思議なシリーズもの。 他のミステリとは一線を画す魅力としてはやっぱり、前半で思いつく限りの答えの候補がでること、そして榎木津が出れば、最初であっても速攻で事件を解決し、しかし伝え方が下手すぎて誰もが理解できないので、その後他の人で一生懸命推理するところ。がユニーク。 にしても漁師のおっさんかっこいい。 年取ってかっこよくいられる男ってのは、やっぱり農業や漁業など第一次産業に従事してた人たちで、オフィスワーカーなんてね、おっさんになったら汚いだの無趣味だの痴漢だのと悪口を言われて世間から、というかとにかく女という女から嫌われる運命なのに、なんでみんなオフィスで働きたがるの?と思いました。 お金になるからかな。 笑ってはいけない、というのは薔薇の名前でもあったけれどキリスト教修道院の戒律の一つで、その是非を議論していたのを思い出しました。

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2023/10/27

いきなり京極堂と犯人との対峙から始まる今作。 今までにない!絶対面白いヤツ!! そして今のところ分かりやすい_φ(・_・ 東京、千葉の目潰し殺人事件を追う木場。 房総では事件に呼び寄せられるかのように織作家に関わっていく伊佐間と今川。 この二つの事件がどう繋がるのか⁇ 時系列...

いきなり京極堂と犯人との対峙から始まる今作。 今までにない!絶対面白いヤツ!! そして今のところ分かりやすい_φ(・_・ 東京、千葉の目潰し殺人事件を追う木場。 房総では事件に呼び寄せられるかのように織作家に関わっていく伊佐間と今川。 この二つの事件がどう繋がるのか⁇ 時系列がわからないけど、榎木津がまだ坊主事件から帰ってないらしい?じゃ京極堂もかな? でもマチコはいるしなぁ… とりあえず二巻にGOε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

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2022/08/03

10年振りくらいに再読。 文庫は余りにも煉瓦すぎるので分冊で。 要所部分は覚えているものの 細かい部分はスッポリ抜けている。 シリーズの中ではこの話が1番好きだと思っていたのに かなり忘れている。 なんと信用ならない脳みそなのか!

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2022/05/04

日本の妖怪と海外の信仰の話のミックスで読んでいてとても興味深かった。日本は島国ということもあり割と独特な信仰を持っていると思う。その文化を海外の文化と混ぜ合わせた?形で物語が進んでいくのが面白かった。しかし同時に頭がごちゃごちゃになっていくようにも感じた。続きが気になる。

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2021/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「あなたが——蜘蛛だったのですね」 えっ? もしや犯人が初っ端から分かっちゃったりするのかしら…と思ってしまいました(笑) だってこんな冒頭に京極堂が登場することありますか。 そして冒頭のシーンの後は事件の始まりへと戻り、また長~い話が始まるのでした(苦笑)。 この巻の中で腹立たしいのは女学生の弱みにつけこんだ本田という教師。彼を呪い殺そうと思うその被害者の小夜子。そしてその呪いは成就することになります。 更に小夜子も校舎から飛び降りて…。 序盤から事件があちらこちらで起きて、聞き覚えのある人物が登場したり、と次巻への期待大です。

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2018/02/12

現代(と言っても昭和初期だけど…)陰陽師の京極堂さんがじわじわっと活躍するシリーズの第5弾。 この巻では房総にあるキリスト教女学校という、前に恩田陸さんの小説で読んだような設定のシーンが長々と出てきました。 狭い世界で狭い視野で不安定なお年頃を過ごしていると、確かにいろいろあ...

現代(と言っても昭和初期だけど…)陰陽師の京極堂さんがじわじわっと活躍するシリーズの第5弾。 この巻では房総にあるキリスト教女学校という、前に恩田陸さんの小説で読んだような設定のシーンが長々と出てきました。 狭い世界で狭い視野で不安定なお年頃を過ごしていると、確かにいろいろありそうだな。 自然しかない房総だし…。 とりあえず今回も古いお家、狭い人間関係のなか、何かが起こりそうな感じでした。

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2016/02/18

再読。 なのに、やっぱり引き込まれて止まらない。 少々記憶が怪しかったディテールも2度目ともなると、鮮やかにイメージが浮かびます。

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2015/03/07

長いのにときどき無性に読みたくなる百鬼夜行シリーズ。 なんかこんなに読みやすかったっけ? 詳しい感想は最後まで読んでから。

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2013/03/24

自分の中で、1番面白いと思う小説です。構成も話も緻密に計算され過ぎていて、その完成度に感動しました。分厚いですが、あまりに面白いのでまだこれだけ読めるという幸せに変わります(笑) 私の中のまさに徹夜本です!

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2012/12/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

木場が担当する事件。「目潰し魔・平野」。被害者・矢野妙子、水商売の女・川野弓栄、女教師・山本純子。宿で殺害された前島八千代。殺害現場で目撃された木場の旧友・川島喜一と思われる人物。川島と出会い「蜘蛛にきけ」と吐かれた木場。ベルナール学園に流れる「黒い聖母」の噂。「黒い聖母」に願いをかけると恨みを持つ人間を殺すことができるという。学園内の売春組織。教師の本田に乱暴され妊娠した渡辺小夜子の復讐。何者かに殺害された本田と直後に転落死した渡辺小夜子。織作家の骨董の鑑定にやってきた伊佐間。鑑定中に乱入してきた織作茜の良人・耕作。先代に見込まれたが挫折し酒におぼれていた耕作。何者かに絞殺された耕作の謎。

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