ジュリエットと気まぐれ詩人 の商品レビュー

エレン・ポール(著者),木村博江(訳者)

2009/10/04

「嘆きのパ・ド・ドゥ」と本書が同シリーズだなんて、気づく人どのくらいいるんだろう？なんで？前作はあんまり売れなかったの？

2009/10/04

ギリシャ神話にでてくる九美神をテーマにしたシリーズだそうです。今回は恋愛詩の女神エラトー。84歳にして詩作をし、恋にも積極的なおばあちゃんというのがすごいです。その発展的な考え方はジュリエットもびっくり。この作品の見所は、ミステリだけじゃなくジュリエットの恋愛。そしてヒロインが書くリージェンシー・ロマンス。さすが別名義でロマンス小説を書いてる作家さんだけあって、微妙な男女間の関係が興味深くあり、じれったくもあり。男友達の欠点じゃないんだけど気に入らないところとか、リアルですね〜。マレーの今後の行動が意外で、次の刊ではどうなるのか楽しみです。