ゆきこんこん物語 の商品レビュー
ある時季が来ますと、きまって思い出される物語というものがあります。 私にとって、この「ゆきこんこん物語」に収録されています「べっかんこ鬼」というのは、そんな物語です。 昔、私がまだ小学生だった頃、節分が近づくと、担任の先生が毎年毎年「べっかんこ鬼」を朗読してくださいました。 さ...
ある時季が来ますと、きまって思い出される物語というものがあります。 私にとって、この「ゆきこんこん物語」に収録されています「べっかんこ鬼」というのは、そんな物語です。 昔、私がまだ小学生だった頃、節分が近づくと、担任の先生が毎年毎年「べっかんこ鬼」を朗読してくださいました。 さねとうあきらさんの語り口調の文体は、先生が口に出されますと、とても聴き心地良く、すっと入ってきたものでした。 また、当時の私が一体何に惹かれたのかはさだかではありませんが、「べっかんこ鬼」では、最後の場面、鬼のような形をした白い雲が空を漂っている場面…なんかは、とても印象的でした。 何と言えば良いのでしょうか、何とも言えぬ寂しげな雰囲気とでも言えるのでしょうか… 「べっかんこ鬼」がお目当てで、この本を購入しましたが、「ゆきんこ十二郎」も「おにひめさま」も、大変良かったです。
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