吾輩ハ作者デアル の商品レビュー
内容は、ワールドカッ…
内容は、ワールドカップのサッカー観戦がメインになっていますが、それ以外にも、さすが宗典先生、笑えるエッセイが沢山です。うっかり、bookoff(オフライン)で、105円で見つけてしまったので、読み終わったときは、かなりのお徳感でした。知的好奇心もくすぐられます。
文庫OFF
なんとあの原田宗典の妹のその後が判明「二十台伴ばで彼女は大学に入り直し、美術史、英語の勉強をしてニューヨークにいる」(P142)おーあの妹も立派になったのだ。感無量
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読書録「吾輩ハ作者デアル」3 著者 原田宗典 出版 集英社 P292より引用 “石でなければ駄目なのだ。最終的な印の出来不出来よりも、石 を彫っている時間とその手応えの方が、私にとっては大事なのだ。 ” コピーライター、エッセイスト、小説家、劇作家と多方面で活 躍する著者...
読書録「吾輩ハ作者デアル」3 著者 原田宗典 出版 集英社 P292より引用 “石でなければ駄目なのだ。最終的な印の出来不出来よりも、石 を彫っている時間とその手応えの方が、私にとっては大事なのだ。 ” コピーライター、エッセイスト、小説家、劇作家と多方面で活 躍する著者による、あちこちに掲載されたエッセイをまとめた一 冊。 言葉にこだわり抜いた一篇から著者の父親についてまで、面白 おかしく時に切なく書かれています。 上記の引用は、篆刻について書かれた一文。 結果だけを見るのではなく、過程を大切にしておられるのでしょ う。押した印は同じでも、石と木、その他おいもや消しゴムでは、 全く手応えが違うでしょうから。 初出一覧を見ていると、本当に色んな所に掲載されていて、著 者の人気ぶりが見て取れます。 ーーーーー
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たまたま、自宅の本棚を朝っていると、これが目に留まった。 いつ買ったのか記憶もおぼろげだが、私が買ったものに間違いない。 奥付を見ると2006年1月25日第1刷と記されている。 読み始めると、これが面白い。 (あ、これはエッセイ集です) ずんずん、読み進めると、作者の、くるくると変化する思考・発想・観察眼がじわじわくる。 ツボだったのは<Ⅳ それは詩。―シ的フランス日記>だ。 1998年6月に、サッカーのフランスワールドカップ、日本初出場を決めたので観戦ツアーに出かけた話。 にわかファンの著者と、サッカー大好き編集者。カメラマンが日本から向かい、現地のガイドを引き受けた日本人女性とフランス人の夫が絡み、面白かった。 読みながら、自分もこの仲間に入っている気分になるのは不思議だ。 あとは<Ⅴ 私は告白する>は、前半の感じと雰囲気は変わる。少し、笑えて、少しほろりと来る感覚がある。 この中で、扱われてた坪倉優介さんのこと、思わず調べてみた。 今も頑張っていらっしゃるんだなぁ。 エッセイというのは、何か、新しい出会いを見つけてくれることもあるのだなと、改めて思います。 しかし、買ったはずのこの本だけれど、読了した記憶がなかったのはなぜ? たぶん、との時は、途中でやめたか、積読のまま、引っ越しの荷物といっしょにまた、本棚にしまわれたのかも。 今日、長い時間をかけて、読まれたのかと思うと、しみじみです。 原田さん。申し訳ありませんでした。
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いい意味で『寄せ集め』のエッセイ集だと思う。 内容も語り口調も多岐に亘るので、いろんなハラダ節を堪能できる。 原田氏が躁鬱病を患った後のエッセイはそれ以前よりローテンションで 申し訳ないが距離を置いていた時期があった。 だが、久し振りに氏のエッセイを読んでみたら そのテンションの低さに心地よさを感じている自分を発見して驚いた。 スバラ式の頃の文章は無理無理テンション上げてるのが透けて見えて 今では痛々しさすら感じてしまう。 文字の級数で笑わすとか、今思うとかなり反則技も駆使されてたし。 語り口調は多少変わっても、クスッと笑ってしまったりほっこりしたりという 面白さは健在だったことが嬉しい再発見だった。 そして、以前書いた文章と内容が被ってたとしても それをぶれなさと捉えさせることができる筆力に感服した。 この本の中にも出てくる『本は必ずしも最後まで読む必要はない』という言葉を 原田氏の別のエッセイで読んでだいぶ救われた記憶がある。 またここでこの言葉に出逢えたのは嬉しかった。 妹のマハさんのこと、鷺沢萠さんのこと、中島らもさんのことは 読んでてちょっとだけ涙が出そうになった。 フランスW杯観戦記も面白かったな。 テンション低くても原田氏のこの手の紀行文は天下一品なのだ。相変わらず。
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これまでに新聞や雑誌その他に掲載されたエッセイを集めた一冊。作者は時々他人の言動などを捉えて“詩的”と表現するのだが、そしてまたこの本の中でも数篇の詩が引用されているのだが、そうやって詩を意識している作者だけあって、私はエッセイを読むたびにこの作者こそ詩的だなぁと思う。可笑しいだ...
これまでに新聞や雑誌その他に掲載されたエッセイを集めた一冊。作者は時々他人の言動などを捉えて“詩的”と表現するのだが、そしてまたこの本の中でも数篇の詩が引用されているのだが、そうやって詩を意識している作者だけあって、私はエッセイを読むたびにこの作者こそ詩的だなぁと思う。可笑しいだけではないのだ。 ところでまったく話はそれて、私は恥ずかしながらこの本で初めて「快哉」という言葉を知った。ムスメの名前に「哉」という漢字を使ったので、漢字を聞かれたら「快哉のサイです」と答えてみたいのだが、どうだろう。
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どうもこの人の場合、ムネノリ、コマッチャウ!とやってくれないのと調子が狂うのである。もちろん、言っていることはまっとうなんだけど。なんかまっとうすぎてしまう。もちろん、それは作者に全く責任はなく、僕が何を求めているかの問題なのであるが。 途中出てくるワールドカップに絡めたフ...
どうもこの人の場合、ムネノリ、コマッチャウ!とやってくれないのと調子が狂うのである。もちろん、言っていることはまっとうなんだけど。なんかまっとうすぎてしまう。もちろん、それは作者に全く責任はなく、僕が何を求めているかの問題なのであるが。 途中出てくるワールドカップに絡めたフランス旅行の話がとっても楽しかった。むかしむかしヨーロッパに出かけたときのことを思い出した。 2007/10/15
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2007/5/26、住吉のジュンク堂で購入 2009/2/15〜2/21 移動用であったが、待ち合わせの時間つぶしの三宮のとあるスターバックス店内で読了。原田氏のエッセイは久しぶりに読んだが、相変わらずの原田節で安心して楽しめる。フランスワールドカップに行ったときのエッセイが掲載...
2007/5/26、住吉のジュンク堂で購入 2009/2/15〜2/21 移動用であったが、待ち合わせの時間つぶしの三宮のとあるスターバックス店内で読了。原田氏のエッセイは久しぶりに読んだが、相変わらずの原田節で安心して楽しめる。フランスワールドカップに行ったときのエッセイが掲載されているが、私も行ったときのことを思い出して懐かしかった。
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大好き!原田宗典。 ひとつの作品の中に笑いと、しんみり涙が混在するエッセイってなかなかお目にかかれません。 相変わらず冴えのある風景描写は、今読んでいるのが小説ではないか?って思わせてくれる、技ありのエッセイである。 やっぱり面白い!
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一時期、続けてエッセイ本を読んでいたら「・・・あれ?この話別の本でも読んだなぁ」なんて事があり、暫く買っていなかったのですが。 今回の本はそういう事も無く、最後まで楽しかったです。 この人のエッセイはいつも笑わされるんだけど、今回の最後のエピソードには「ビートルズの『イマジン』の...
一時期、続けてエッセイ本を読んでいたら「・・・あれ?この話別の本でも読んだなぁ」なんて事があり、暫く買っていなかったのですが。 今回の本はそういう事も無く、最後まで楽しかったです。 この人のエッセイはいつも笑わされるんだけど、今回の最後のエピソードには「ビートルズの『イマジン』の歌詞はこういう意味だったんだ」と、感動させられたのと同時に、エッセイの内容にジンときました。
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