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現代形而上学論文集 の商品レビュー

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2017/02/15

専門外のため理解できない部分も多々あった。とはいえ、各論文どれもおもしろく、特に、ジョグォン・キム「性質例化としての出来事」の出来事論は勉強になったし、ピーター・サイモンズ「個別の衣をまとった個別者たち」ではじめてトロープ説が何なのかを知ることができた。 現代形而上学においてどの...

専門外のため理解できない部分も多々あった。とはいえ、各論文どれもおもしろく、特に、ジョグォン・キム「性質例化としての出来事」の出来事論は勉強になったし、ピーター・サイモンズ「個別の衣をまとった個別者たち」ではじめてトロープ説が何なのかを知ることができた。 現代形而上学においてどのような論点(唯名論/実在論)があり、どのようなトピック(トロープ、性質、普遍と個など)について議論されているのかを知ることができた。しかし、なぜこれらの議論が「形而上学」と呼ばれるのかが疑問として残る。(論理実証主義とは異なり)形而上学的な対象をも言語・論理の枠内で議論しうる(しようとする)ということ以上の意味づけははたしてあるのだろうか。

Posted byブクログ