民法のもう一つの学び方 の商品レビュー
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【概要・粗筋】 著名な民法学者がインタビュー形式で民法の学び方を語る入門書。本書はPART1民法の全体像と憲法との関わり、PART2具体的な民法の学習方法、PART3日本民法学の概観、PART4立法問題の四部構成になっている。 【感想】 民法に限らず法律を勉強する際には条文が大事だから、面倒がらずにそのつどそのつど六法を引いて条文を確認をするべきとよく云われる。本書でも同じことが述べられているけれど、さらに徹底してる。教科書や講義を受ける前に、条文を読み、参照条文を辿り、条文だけから意義、要件効果を明らかにする。そして、条文からでは読み取れない部分や疑問に思ったところを教科書や講義で確認する。この学習法にどれだけ効果があるのかわからないが、ただ漫然と条文を引いて読むだけよりは、効用がありそうだ。 また、本書は、判例の学習方法として、一審から上告審までを一から読むということを進めている。当事者がどんな主張をして、裁判所がどのように法律を解釈し適用したかをなぞることで、法的思考を習得できると著者は述べている。ものは試しに、実際に一審から読んでみた。確かに、百選や判例集でエッセンスだけを読むよりも面白かった。あらやる重要判例を全て一審から読むのは時間的に困難だけれども、短めなものを中心に可能な範囲でこのやり方で読んでいこうと思う。 PART2は有益なことが書かれているけれど、その他が今ひとつだったので評価は☆三つ。
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以前雑誌に掲載されたものをまとめて編集した本です。初学者を意識したテーマが多いですが、一通り勉強してからの方が内容を理解しやすいのではないかと思います。法律を学ぶ際の心構えを再確認することができました。
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