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ボルボロスの追跡 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2009/10/04

ここのところ出ずっぱりの“風の騎士”ことアストリアス。再登場当初こそ不気味な存在感をかもし出し、空白期間の苦労が偲ばれたものですが、この巻にいたって生来の人の良さというか坊ちゃん気質が出てきてしまったようで…。どれだけヒネこびた猜疑心の強い、復讐心にこりかたまったイヤ〜な奴になっ...

ここのところ出ずっぱりの“風の騎士”ことアストリアス。再登場当初こそ不気味な存在感をかもし出し、空白期間の苦労が偲ばれたものですが、この巻にいたって生来の人の良さというか坊ちゃん気質が出てきてしまったようで…。どれだけヒネこびた猜疑心の強い、復讐心にこりかたまったイヤ〜な奴になっているのだろうかと、ある意味楽しみにしていただけに(!)、なんだか拍子抜けな気分でございます…。 肝心のグインたち一行は、当面の目的地であるパロに着くまでにはまだまだ時間がかかりそうな雰囲気(冊数でいくともしかすると10巻分くらいかかるんじゃなかろうか…)。てことは、グインの記憶が戻るのもまだかなり先ってことだよなぁ、と読んでいてちょっぴり暗澹とした気分になってしまいました。早く話が進んでほしいよ〜。 まぁそんななかでもラスト近く、“次世代”のなかでもかなり重要な位置を占めそうな、末頼もしいスーティ少年の描写は印象的でありました。近親者の愛情を知らず常に欠落感を抱き続けてきた父親のイシュトヴァーンと違い、母親であるフロリーの惜しみない愛情をしっかり受けて育つスーティは、父親になにもかもよく似ていながら、全く違う人間になりそうです。 しかし、次世代の彼らの活躍を読むことができるのか、今のペースだと非常に心配なんだなぁ…、と結局思いはそこに戻るのでありました。 (06.3.8読了)

Posted byブクログ

2009/10/04

グイン一行がリギアと再会し、風の騎士の正体も明らかになる中で、今後のグインの進み方がかなり明らかになった巻です。マリウスとフロリーのやり取りは相変わらずいらいらしますが、イシュトバーンとグインの来るべき対決が楽しみになってきました。

Posted byブクログ