中東がわかる古代オリエントの物語 の商品レビュー
著者はキャリアの前半を経済関係者としてレバノン等中東で過ごし、後半生を政治学者として過ごした人物。 中東のスペシャリストではあるが、歴史学のスペシャリストではないことに留意が必要。 本書は、著者の現地での見聞録を交えながら、中東の歴史(『旧約』の時代からイスラーム誕生まで)を先...
著者はキャリアの前半を経済関係者としてレバノン等中東で過ごし、後半生を政治学者として過ごした人物。 中東のスペシャリストではあるが、歴史学のスペシャリストではないことに留意が必要。 本書は、著者の現地での見聞録を交えながら、中東の歴史(『旧約』の時代からイスラーム誕生まで)を先行研究を引いて概括している。 第一部は『旧約』時代の聖書考古学的な内容。 第二部はアケメネス朝からローマ帝国時代までの中東の政治史。 第三部は『新約』時代の聖書考古学と政治史。 第四部はササン朝と初期イスラムの政治史。 概ね「歴史マニアの先輩が勉強の成果をまとめてくれた本」と思って読めば期待通りの成果が得られると思う。 巻末に参考文献リストもついているし、この地域の政治史と、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の成立史を、ざっくり掴むのには悪くない一冊だと思う。 一方で、歴史の「WHY?」に対する鋭い洞察・・・といったものは本書には期待できない。 導入の一冊として。
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引用が悪いというわけではないが、先行著作物からの引用ばかりで、一次史料がないというのは如何なものか。ギボンや塩野七生を引用するのでは、NAVERまとめと大差ないではないか。 歴史学の基礎ができていない人が歴史を書くと、大抵がこのようなことになるという典型。
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雑誌に連載したものをまとめた本。旧約聖書、古代オリエントの興亡、キリスト教(新約聖書)、イスラームと4部にわけてまとめてある。 物語とと同時に紀行記でもあるので、全体像をつかむには良いのではないだろうか?
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目指せ教員[m:66]第4弾[m:77] パレスチナからエジプトなどの古代オリエント時代の流れがつかめる一冊です[m:76] 今回は「モーセの出エジプト」について読んだのですが、内容も分かりやすいので参考書にもなりますね[m:62][m:62]
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