統計学を拓いた異才たち の商品レビュー
この本を読んで各統計学者の具体的な貢献内容やフィッシャーとネイマンの統計学の違いを理解できる人はまずいないでしょう。エピソード集のようなもの。
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統計学の歴史がわかる。ピアソンとフィッシャー。数式がなく、それでいて統計学史がわかるのでとても良い本。
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最後の章を読んでから、読み始めるのをオススメします。 統計を扱う上での、注意点が極めて明快な例を交えて書いてあります。 内容は非常に面白いんだけど、ちょっと、ん?!!となる文章が多いです。 なので分からない用語などがある場合、その都度に別の文献で調べつつ読み進めることをお勧めし...
最後の章を読んでから、読み始めるのをオススメします。 統計を扱う上での、注意点が極めて明快な例を交えて書いてあります。 内容は非常に面白いんだけど、ちょっと、ん?!!となる文章が多いです。 なので分からない用語などがある場合、その都度に別の文献で調べつつ読み進めることをお勧めします。 ある方の記事(http://d.hatena.ne.jp/takeda25/20130330/1364620887)によれば、「この本を読んでも、科学データの統計解析に従事できるようになるほど十分な知識を身につけることはないだろう。」と訳すべきところを、 「本書の読者は科学データの統計解析に対する十分な知識は持っていないだろう。」と書いていると述べています。 また、第9章の中心極限定理とは何か。の部分で中心極限定理のことを「元のデータのがどのように得られたかにかかわらず、この平均の分布は正規確率分布で近似できるというものだ。とあります。 しかし、実際に調べたところ、中心極限定理とは、標本平均と真の平均の差(誤差)を論じるもので、その誤差が(サンプルサイズが大きい時)近似的に正規分布に従うというものです。 訳者の方を見たところ、お二人とも統計学者で、私自身の理解が細かい部分に終始してしまっていることのほうが考えられるのですが、 やはり誤訳も多いとの評判でしたので、調べつつ読み進めることをお勧めします。
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***** それぞんの分析が歴史的にどういう人が、どういう時代背景で、どういう想いでやったのかを丹念に追っている。 いかにフィッシャーという人が偉大だったかを改めて思い知ることになる感じ。 面白い、面白いんだけど、文章が読みづらい。 *****
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ヒルベルトもブルバキも事実上黙殺した統計学であるが、19世紀後半から100年余りの間に、フィッシャー、ピアソンらの天才数学者によって飛躍的な発展を遂げている。本書では、そのような統計学の発展の流れを、時系列順に丹念に記述している。今では誰も疑わずに用いている統計的検定手法も、当時...
ヒルベルトもブルバキも事実上黙殺した統計学であるが、19世紀後半から100年余りの間に、フィッシャー、ピアソンらの天才数学者によって飛躍的な発展を遂げている。本書では、そのような統計学の発展の流れを、時系列順に丹念に記述している。今では誰も疑わずに用いている統計的検定手法も、当時は大きな議論が巻き起こっていたり、実は手法自体の論理的な基盤がかなり脆弱だったりすることが分かって面白いかも。
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統計学の歴史についての本。 統計学と言っても、統計学の予備知識は必要無く(あったら方が楽しみは増すだろうが)、純粋な読み物として読める。統計学は何故生まれたのか、何故必要だったのか、等が色々なエピソードを通じて発見できる良書。 統計学好きにはもちろんの事、全く縁のない人も(理系分...
統計学の歴史についての本。 統計学と言っても、統計学の予備知識は必要無く(あったら方が楽しみは増すだろうが)、純粋な読み物として読める。統計学は何故生まれたのか、何故必要だったのか、等が色々なエピソードを通じて発見できる良書。 統計学好きにはもちろんの事、全く縁のない人も(理系分野に多少なりとも興味があれば)楽しめると思う。
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ゆうなれば、統計学史。 統計学を理解して、統計学ハァハァな人でないとなかなか読み込めないなぁ。自分は、聞いたことある名前がちょいちょい出てきたけどなんのことやらー。ってレベル。
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正直今までは統計というのはあくまで理論の検証をする道具であり、補助的なものにすぎないと思ってた。 けど統計学にもきちんとした思想があり、それを育んできた多くの偉大な学者たちのストーリーを知ったら興味がわかないわけがない。 この本をきっかけに統計に興味をもった。 現実は決定的では...
正直今までは統計というのはあくまで理論の検証をする道具であり、補助的なものにすぎないと思ってた。 けど統計学にもきちんとした思想があり、それを育んできた多くの偉大な学者たちのストーリーを知ったら興味がわかないわけがない。 この本をきっかけに統計に興味をもった。 現実は決定的ではなく、それをobserveする我々の認知に依存して変わりうる、という統計学の思想は、僕にとってはある種のパラダイムシフトだった。 この本はむしろかつての僕のような統計学があまり好きではない人にこそおすすめしたい
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ナイチンゲールは、白衣の天使のイメージが強いが、看護学を確立した人物で、統計を使い、看護を体系化した。仕事・研究をする女性としての生き方も学べる。
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統計学を拓いた異才たち 本著は経営コンサルとして統計の仕事に従事しているサルツブルグという人が書いた本です。アカデミックな知識がない人に向けた本なので、数学的に厳密な記述は避け、文章で平均や分散や確率分布を理解させようとしているので人によってはかえって理解しにくいところがあるか...
統計学を拓いた異才たち 本著は経営コンサルとして統計の仕事に従事しているサルツブルグという人が書いた本です。アカデミックな知識がない人に向けた本なので、数学的に厳密な記述は避け、文章で平均や分散や確率分布を理解させようとしているので人によってはかえって理解しにくいところがあるかもしれません。特に数学科や物理学などの常に統計を使うような人にとっては、指摘したい部分もあるかもしれませんがそこはご愛嬌。ピアソンやフィッシャーやネイマンなどの統計学をしている人しかわからない人物から始まります。知らない名前でしょうが、ここ100年ほどの統計学の発展におおいに貢献した先駆者であります。他にはナイチンゲールなども登場してきます。看護婦がどう関係してくるのか、と思われるかもしれませんが彼女は伝説的看護婦というより学者としての側面が強かったのだとか。野戦病院で負傷者を手当していたのもそもそもが、負傷した兵士の直接的な死因を突き止めるために従事していたようです。そこで統計が役に立ったのだとか。他には哲学者で数学者のバートランド・ラッセルなど。集合論を用いて因果関係を証明することに貢献しました。他にはデミングなどがあげられます。日本製品が近年稀見るほどの質の高さがあるのは、彼の寄与がひとえにはあるようです。統計学を用いて生産管理の重要性を説いています。決して数学的に味気ない管理を行うのではなく、むしろ統計のランダム性に着目し人間の不確実な行動を予測することで製品の質を高めることに成功したのです。デミング賞などがあるのもこういう理由からだそうです。 もともとこの本は僕が行っている大学の教授が訳した本で、日頃授業でお世話になっているので彼がどんなことを考えて統計学を専門にしているかを知りたかったので読んでみました。今度読んだ旨を伝えて内申点アップさせたいと思います。
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