炎のなかの絵 の商品レビュー
シリーズの中の一冊。書かれた時代が少し古いためか、インパクトに欠ける。 非常にシニカルだけれど、サプライズが足りない。 シリーズの中では、そんな感じなのだ。 本としてというより、本にまつわるエピソードを。 高校時代、小説が面白いと思い始めた。それまで映画ばかり見ていて、活字で...
シリーズの中の一冊。書かれた時代が少し古いためか、インパクトに欠ける。 非常にシニカルだけれど、サプライズが足りない。 シリーズの中では、そんな感じなのだ。 本としてというより、本にまつわるエピソードを。 高校時代、小説が面白いと思い始めた。それまで映画ばかり見ていて、活字でできた物語には興味なかったのだけれど、急速に活字に近づいた。 夢中でいろいろな本を読んだ。教室でも時間を見つけては読んでいた。 そんな時ひとりの女子がやって来て、「面白い?」と聞いてきた。 いきなり僕のテリトリーに入ってきたのにも驚いたし、面白いか?の回答にも困った。 面白くない訳ではないが、とびきりではなかったからだ。 二重の戸惑いがあったのは覚えているが、何を喋ったかは思い出せないのだ。 実はこの話、ずっと記憶にあった訳ではない。 同窓会でひとりの女子に、「教室でよく本読んでたでしょ」といわれた。 そうして、この言葉で先ほどのエピソードを思い出したのだ。 それは、その時の女子、だった。 僕の転機となったその頃の読書を見ていてくれたのだ。 このきっかけがなければ、思い出すことのなかったエピソード。 僕の重要な時代を思い出すためのエピソード。
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早川の異色作家短編集 7巻目。異色作家短編集は学生時代に 1-5巻まで読んでいたのだが、その後に装丁とラインナップが変わってしまって、現在は旧版が手に入らなくなっているのが悲しい。学生時代に全巻ちゃんと揃えておけば良かったのだが、当時はお金が無いから仕方がない。 ジョン・コリア...
早川の異色作家短編集 7巻目。異色作家短編集は学生時代に 1-5巻まで読んでいたのだが、その後に装丁とラインナップが変わってしまって、現在は旧版が手に入らなくなっているのが悲しい。学生時代に全巻ちゃんと揃えておけば良かったのだが、当時はお金が無いから仕方がない。 ジョン・コリアという作家を読むのは初めてだったのだが、そこは異色作家短編集に名を連ねる一人。スタンリィ・エリンやロアルド・ダールと並べてまったく遜色のない作家であることが、よく判った。
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ブラックな夫婦を語る短編の数々。「クリスマスの帰る」と「保険のかけ過ぎ」がお気に入り。そんなにうまくはいかないっていうのが夫婦かな。
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皮肉話。どれも短くてささっと読める。大体どれもスケベ心起こした人がばっちりその報いを受けているので、そう言う意味では痛快。
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