孫文(上) の商品レビュー
近代中国の中心人物で…
近代中国の中心人物である孫文を主人公にした歴史小説。堅実な内容で勉強になりました。
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陳舜臣の本の中で一番面白いんじゃないかな。そんなに沢山読んでいないが。日清戦争の本を読んでいたから分かることもあるかな。前半は広東での蜂起が失敗して香港から日本、ハワイ、アメリカ、イギリスと流れて、再度日本に帰って来るまで。日本との関わりも多かったんだな。孫文は明るいと言うか前向...
陳舜臣の本の中で一番面白いんじゃないかな。そんなに沢山読んでいないが。日清戦争の本を読んでいたから分かることもあるかな。前半は広東での蜂起が失敗して香港から日本、ハワイ、アメリカ、イギリスと流れて、再度日本に帰って来るまで。日本との関わりも多かったんだな。孫文は明るいと言うか前向きと言うか。そう言うところが革命家には良いんだろう。アメリカの開拓における中国人の役割なども良かったし、この頃はハワイはまだアメリカではなかったんだな。イギリスで捕まった際の逃げるきっかけとなったアルメニアの大虐殺は知らなかった。熊楠とも友達なんだな。後半も楽しみ。
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2018年11月26日、読み始め。 2018年12月8日、105頁まで読んだ。 今後は手にすることはないですかね。
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小説というより記録文書を読んでいる気分になってくる。 最初はあまりの文章の硬さ、度々挿入される解説、飛び飛びの時系列。かなり取っ付き難い内容だったため(元々辛亥革命にあまり興味が無かった事も手伝ったのだろうが)、何度も読むのを諦めようかと思った。しかし、読んでいる内に面白み...
小説というより記録文書を読んでいる気分になってくる。 最初はあまりの文章の硬さ、度々挿入される解説、飛び飛びの時系列。かなり取っ付き難い内容だったため(元々辛亥革命にあまり興味が無かった事も手伝ったのだろうが)、何度も読むのを諦めようかと思った。しかし、読んでいる内に面白みが判ってくる様になり、300ページ辺りからはそれなりに楽しめたように思える。 この本を読む事で初めて手に入った知識が幾つもあり、更には今まで触れる機会の無かった孫文の人柄を知ることも出来た。それに記録文書のようだと表現してしまったが、文章構成としてはあまり文句をつける部分も見つからないので、この作品を読む上でやはり大事なのは孫文に対する思い入れや近代中国への興味であろうか。
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孫文は名前は良く聞くけど、実際の活動がどんな感じで始まってどのように終わったか不明だから、深夜の読書として愛読してます。 かなり前向き、情熱的で人を良く信じる人だったようです。だから他人も熱が伝染して一緒に行動した感じ みたい。 小説の中で記載してあってなるほどと思った...
孫文は名前は良く聞くけど、実際の活動がどんな感じで始まってどのように終わったか不明だから、深夜の読書として愛読してます。 かなり前向き、情熱的で人を良く信じる人だったようです。だから他人も熱が伝染して一緒に行動した感じ みたい。 小説の中で記載してあってなるほどと思ったのは 中国は元々、外交下手らしい。中華思想なので 異国の王の使節が来訪した際もすべて朝貢のために来訪きたと位置づけて向こうの贈り物よりも より多くの贈り物を返して終わり!って感じで 特に見返りは求めなかったと。。 最後の王朝である清まで今で言う外務大臣は 存在していなかったか。。 下巻を早く読もう。
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会試に合格する人を当てるトトカルチョみたいなものがあった。 康さんは、孫文たちを見て、挙人が誰もいないとあざけった・・ 李鴻章は孫文と康が仲良くなればいいのにと願った。ずっと、棺を持ち歩いてた。 孫文は、国を滅ぼそうとしていたんだね。 孫文は革命の仲間と軍資金を増やすためにハワ...
会試に合格する人を当てるトトカルチョみたいなものがあった。 康さんは、孫文たちを見て、挙人が誰もいないとあざけった・・ 李鴻章は孫文と康が仲良くなればいいのにと願った。ずっと、棺を持ち歩いてた。 孫文は、国を滅ぼそうとしていたんだね。 孫文は革命の仲間と軍資金を増やすためにハワイ、アメリカ、イギリスなどをまわった。 彼自身はキリスト教徒だったんだねーーー。 このころの清朝ってまさに激動の時代って感じですよね・・
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広東省香山県に生まれ、ハワイで青春期を過ごしたクリスチャンの医者であり革命家。外国を軽く見る中国王朝が外国を意識せざるを得なくなった時代に台頭した国際人。 上巻では孫文の打倒清王朝を目指す興中会が決起、失敗から仲間を失い、反乱分子として王朝に目をつけられ避難し、台湾や日本で同志と...
広東省香山県に生まれ、ハワイで青春期を過ごしたクリスチャンの医者であり革命家。外国を軽く見る中国王朝が外国を意識せざるを得なくなった時代に台頭した国際人。 上巻では孫文の打倒清王朝を目指す興中会が決起、失敗から仲間を失い、反乱分子として王朝に目をつけられ避難し、台湾や日本で同志と連携。ハワイ、アメリカ、イギリスと遊説して周り、英国公使館に拉致監禁、救出された後、日本で宮崎滔天と知り合うまで。 科挙を時代遅れとし、士大夫とはつるまず、「大同」を掲げた孫文は共和国の建設を目指した。孫文と革命派の動向を中心に、裏側で康有為や譚祠同、光緒帝、西太后、李鴻章等の清朝末期の重要人物のそれぞれの思惑が交差する。 司馬遼太郎みたいなフィクションではなくあくまで史実に忠実に書いているため小説的な場面は少ない。陳舜臣自身はそれを避けようと苦心したようだけど、やっぱり相当難しい仕事だと思った。逆に司馬遼太郎の歴史小説の面白さは大げさな味付けにあるんだなとも思った。 09.7.31
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思想家が革命において実際に行う行為って何? といまいちイメージつかめなかったのだけど、なんとなく分かった。この時代は日本も台湾も中国も、アジアの隣人という意識が個々人レベルであったのだなあ、と感慨。
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華甲とは還暦のことである。「華」という字を分解すれば、六個の十と一個の一の字から成っている。還暦はかぞえ年で六十一なのだ。(p.55)
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