上方芸能と文化 の商品レビュー
18世紀の江戸は100万人に町人50万人、独特の消費文化と粋の文化が栄える。一方、商業の地大坂は40万に対し武士は4000人だったといわれ、100人に一人が武士。寧ろ、全国津々浦々の人々との交流の中でやんわりとした文化が育つ。などなど、芸能史からみた日本文化論の教科書的記述。特に...
18世紀の江戸は100万人に町人50万人、独特の消費文化と粋の文化が栄える。一方、商業の地大坂は40万に対し武士は4000人だったといわれ、100人に一人が武士。寧ろ、全国津々浦々の人々との交流の中でやんわりとした文化が育つ。などなど、芸能史からみた日本文化論の教科書的記述。特に藤山寛美のことがよく分かった。
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上方芸能を扱っている本なので、都市としては大阪を中心に 落語、浄瑠璃、舞など扱っているジャンルは広いです。 江戸と大阪との人間性の比較、 そして文化全体にある日本的な美意識の話だったり、 さらに発展して今の音楽とかテレビのことまで書いてありました。 私は文化は守るべきだと思いま...
上方芸能を扱っている本なので、都市としては大阪を中心に 落語、浄瑠璃、舞など扱っているジャンルは広いです。 江戸と大阪との人間性の比較、 そして文化全体にある日本的な美意識の話だったり、 さらに発展して今の音楽とかテレビのことまで書いてありました。 私は文化は守るべきだと思います。 そういうものがあったからこそ、 日本人らしい感性が培われてきたわけですから。 それがなくなったら、たぶん日本人にならないんじゃないかと思います。 この本の著者の方もそういう立場で書かれているので、 共感できるし、面白く読めました。 上方芸能についてのミニコミ誌を発行されている方なので、 考察が深いし、納得できました。
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