魔術師エベネザムと不肖の弟子 の商品レビュー
細かいシーンの積み重ねという感じ。 それぞれのエピソードはそれなりに面白いのだけど、いまいちインパクトや深みに欠けてた気がする。 キャラクタの造型は面白みのあるものが多かった。 さーっと読んだ後に、残るものがあまり無かった気がする。 シーンとして印象的な部分は結構あるのだけど、...
細かいシーンの積み重ねという感じ。 それぞれのエピソードはそれなりに面白いのだけど、いまいちインパクトや深みに欠けてた気がする。 キャラクタの造型は面白みのあるものが多かった。 さーっと読んだ後に、残るものがあまり無かった気がする。 シーンとして印象的な部分は結構あるのだけど、ただそれだけ、というか。 ひと言でいうと、なんだかちょっと物足りなかった。 何が足りないのかは分からないけど、もう少し、深みがあれば良かったのかも。 あまり芳しくないことばかり書いてますが、面白いのは面白かったです。 人物造型やおかしな魔法やシチュエーションは秀逸。 大量の死んだ魚を降らせてデーモンを追っ払うとか、情景が浮かんで面白いです。 足りないのは文章のクセなのかも。 「ユーモアファンタジィ」と銘打つのなら、怒濤の勢いが重要だと思うのだよね。 有無を言わさず読者を引き摺り込むような、圧倒的なドタバタというか。 上品なユーモアを薫らせるには、シーンの質が沿ってないし。 なんか、どっちつかずの中途半端さが残念な感じだったなと思いました。
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図書館から借りました ファンタジー。 お約束通りではある。 高名な魔法使いエベネザム。その頼りない弟子ヴァント坊。 魔法使いが酷い病になって、それを直すために旅に出る。 でも、シリアスにはならない。 病気になった理由が、王国にいる徴税人すべての現在地とその性格と...
図書館から借りました ファンタジー。 お約束通りではある。 高名な魔法使いエベネザム。その頼りない弟子ヴァント坊。 魔法使いが酷い病になって、それを直すために旅に出る。 でも、シリアスにはならない。 病気になった理由が、王国にいる徴税人すべての現在地とその性格と、その将来の行き先を知るための魔法を使ったことだった。(税金を払いたくなかったらしい)そのときに、失敗して地獄からデーモンを呼び出してしまう。 このデーモン。 詩歌を字余りさせるたびに強くなるが、韻も踏まないので周囲の人間(つまり襲われている人たち)には『それで詩のつもりか』とか罵られる。でも、気にしてない。 これを辛くも撃退した結果、魔法アレルギーになったエベネザム。自分では直せないから、強い魔法使いを捜しにゆく。 そして彼らはのらくらと旅をする。 別の地獄の悪魔「頬笑みのデーモン」の熱心な営業。 死に神の迷惑な「ショー」。 マイナーな神様。 たっぷりのカスタードの中に沈められる、カスタード裁判。 まあなんというか。 気楽に読めます。 続編あり。 続きも借りてこようかと思いました。
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“デーモンの言う通りだった。ぼくは杖を握っていた手をゆるめた。 「それからね」デーモンがつづけた。「もうちょっと背筋を伸ばして、ふつうに立ってもいいですよ。そのほうが、あんたはずっとまともに見えますからね」 ぼくは思わずまた杖を握り直した。 「ああ、またやっちゃった」スナークスが...
“デーモンの言う通りだった。ぼくは杖を握っていた手をゆるめた。 「それからね」デーモンがつづけた。「もうちょっと背筋を伸ばして、ふつうに立ってもいいですよ。そのほうが、あんたはずっとまともに見えますからね」 ぼくは思わずまた杖を握り直した。 「ああ、またやっちゃった」スナークスが悲しげにかぶりを振った。「これは自分でもどうしようもなくてね。おれはたんなるデーモンではなく、呪われたデーモンですから。これってもう耐えられませんよ」 デーモンがくるりと背を向け、悲しそうにかぶりを振り、廊下を歩きだした。ぼくはそのあとを追って一歩踏みだしたが、そのときにはぼくの期待したところにもう床はなかった。” 訳がちょっと、あれ、直訳すぎるかな? 少し読みづらいといえば読みづらいので、好き嫌いが分かれるかも。 個人的には原作そのままともいえるたとえ言葉や台詞が楽しめて面白い。 あとは、そう、独特の世界観とか。 “マントを着たデーモンは、ぼくに口を利くなと合図した。「見つかるとまずいんだが」デーモンが言った。「なぜか、わたしはあんたが好きなんですよ。お見受けしたところ、あんたは珍しく信頼できる生者のおひとりのようで。たぶん、あんたのぎこちない態度とへどもどした話し方が、親しみやすいからでしょうね。それに、あんたの髪の毛はいつもまともに梳かしてないし、シャツのボタンはかけちがってるし、われわれが議論した皮膚の吹き出物のこともある――でも、そういうことはどうでもいい。いずれにせよ、あんたはデーモンの心の琴線に触れなさった。で、助けてさしあげることにしたんです」 ぼくは暗い光のなかで、じっとスナークスを観察した。ぼくは感謝すべきなのか、それとも怯えるべきなのかよくわからなかった。いったい、デーモンの心に琴線などあるのだろうか?”
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海外小説はすこし不得手なのだが、これは楽しく読めた。いわゆる正統派ファンタジーのパロディー。エベネザムと弟子のヴァント坊のハチャメチャな珍道中に唖然としつつ、先が気になること請負い。続編2冊も楽しみ。
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こういうのは得意じゃないのだが、3巻目が面白そうだったので1巻を購入。案の定読み終わらない・・・。部分部分は面白いのだが・・・。
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ユルいファンタジィとの謳い文句通り、ゆるゆる。ちょっと読み難いが訳のせいだけじゃなく原文からイマイチっぽい 。特に序盤。次巻を買うかどうかは微妙。
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