「慰安婦」と出会った女子大生たち の商品レビュー
神戸女学院大学の「慰安婦」問題を研究するゼミの活動をまとめた2冊目の本とのこと。1冊目との違いを出すためにも、中高生でも読めるようにと、ハルモニたちの経験を絵本のようにまとめた挿話をはさんだり、座談会をしたり、「慰安婦」問題への理解・進展を訴える工夫がみられる。ゼミ主宰の石川先生...
神戸女学院大学の「慰安婦」問題を研究するゼミの活動をまとめた2冊目の本とのこと。1冊目との違いを出すためにも、中高生でも読めるようにと、ハルモニたちの経験を絵本のようにまとめた挿話をはさんだり、座談会をしたり、「慰安婦」問題への理解・進展を訴える工夫がみられる。ゼミ主宰の石川先生の筆によるページがだいぶ多いのがやや玉に瑕。このタイトルなら、もっと「女子大生」たちに頑張ってほしかった気もする。 刊行が2006年なので、すでに7年前ということになるのだけど、座談会では日本の右傾化が「慰安婦」問題の解決と相容れない方向に進むのではないかと嘆いたり危惧する声が聞かれる。右傾化といえば、現在の第二次安倍政権前後になって拍車がかかったような印象だったが、この本を読めば少なくとも7年前から続いているものだといえる。その頃、自分は大学院に行く前だったし、「慰安婦」問題や右傾化って知ってはいるけどどこか他人事だったんだな。まさに、知らないより知っているほうがいいし、知っているだけより問題意識をもち、行動に移すことに意味があるということ。
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色々と縁があって、なぜか私が集合写真に写ってます。 「激しく学び、激しく遊ぶ!」をモットーにした石川ゼミの学生さんたちは凄かった。わたしもあれほどのメリハリがあれば…… 内容としては、読みやすさと取っ付きやすさを追求されていて、「慰安婦」問題のとっかかりには最適だと思う。
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