現代批評理論のすべて の商品レビュー
現代批評の流れについて手早く全体像を抑えたいなと思って手にしてみたら、むしろ辞書的な性質を持つ本だったという…… 著者や思想に関する一項目一項目はよくできているのかもしれないが、あいにくある程度知っている思想家でないと判断がつかないため、初読としては「こんな思想家が少なくとも話...
現代批評の流れについて手早く全体像を抑えたいなと思って手にしてみたら、むしろ辞書的な性質を持つ本だったという…… 著者や思想に関する一項目一項目はよくできているのかもしれないが、あいにくある程度知っている思想家でないと判断がつかないため、初読としては「こんな思想家が少なくとも話題に上がるのだなあ」と思っておくぐらいにしたほうがストレスがたまらなくてよいと思う。 ただ、読みながら出てくるキーワードを押さえておくと、どのようなことが議論になって、どういう角度から切り込まれていたのかが、うすらぼんやりわかってくるような気がする。特に、自分が普段手を出さない領域に関しての雰囲気を感じることができたのは有意義だった。
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ああそうか。『読むための理論』 http://booklog.jp/users/donaldmac/archives/4906388019 発刊から18年も経つんですね。そら項目も少しは増えますわなぁ。 ポスコロだジェンダーだクィアだカルスタだと、かまびすしいあのあたりもちゃん...
ああそうか。『読むための理論』 http://booklog.jp/users/donaldmac/archives/4906388019 発刊から18年も経つんですね。そら項目も少しは増えますわなぁ。 ポスコロだジェンダーだクィアだカルスタだと、かまびすしいあのあたりもちゃんと載ってます。 ここ10年ぐらいの国内の文学批評の流行語はだいたい俯瞰してあるかと思います。 化学や工学の展開ペースを比べれば、文学って進み具合がのんびりのほほ~んとしてます。日本語だけで完結できるからでしょうかね。
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この本の唯一のレビュアーの書評一覧も濃いな。そのうち読もう http://www.amazon.co.jp/gp/pdp/profile/A1OSZ5MK4WEIYE/ref=cm_cr_dp_pdp
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いわゆる「勢いのある若手たち」が書いているので、オーソドックスな説明とはまた違った切り口からの説明が、とても面白く、なるほどと腑に落ちます。参考文献リストもしっかりしているので、あらたな世界を開いてくれる一冊です。
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