あなたの知らない武術のヒミツ の商品レビュー

長野峻也(著者)

2012/07/14

合気道を習い始めたので非常に有益な情報が多く得られた。
ナンバという身体運用の誤解、気というものの正体、発勁は打てるか、芸能界の達人たち...などなどオモシロい情報が満載。
上達の助けになるだろうか。

2012/06/22

空手や合気道などの神秘的と言われるような武術の技を、技術的に説明してくれる。良書だと思います。オカルトと呼ばれがちな武術の伝説的達人たちの真実を科学的側面から歩み寄る姿勢は素晴らしいです。

2011/01/22

この本も面白かった。そしてまた、甲野氏の批判が多くなされている（ただし、実名ではなく某氏という表現）。
第二章はナンバや体捌きをネタに某氏批判に終始している。その一方で高名な達人たちは実名を出して褒め称えているから、批判も効果的だ。
どうせなら、思いっきり実名出して書籍の名前やページ数を指定して、何行目に書かれていることは間違いだっ！　とかやったほうがいいんじゃないのかなぁ？　なんだかネチネチした感触だけが伝わってきて、すっきりしない。長野氏が甲野氏を妬んでいるんじゃないのかとさえ思ってしまう。

とりあえず、本書の特徴というか著者の特徴と言うか、アニメやコミックや子供向け特撮番組などにも精通しているようで、非常に読みやすい。子供向け特撮番組ではアクション俳優の動きに注目している点、ありとあらゆることを見逃さないで偏見なく評価できる長野氏の姿勢に好感を持てた。
ただ、第五章「殺陣と武術」はやりすぎでは？　と個人的には思う。もちろん悪いと言うわけではない。

第五章における、その造詣の深さは凄まじい。
量が半端じゃないので資料なしはありえないはずだが、資料なしで記憶だけで書いているんじゃないのかと思ってしまった。それぞれのデータに個人的な思い入れが書かれてあり、勢いがあるからだ。
この章は独立して書き直されるべきではないかと思う次第。

総括的に言えば、この本にはメインになるテーマが多すぎる。
分けるべきテーマは大雑把に次のようなものだろう。

１．武術の歴史や技法への個人研究発表
２．甲野氏および他の武術研究批判
３・芸能関係

それぞれ独立した本を書いてもらいと思った。

あとケチつけるとしたら、語尾が少々情けない点。
「と思われる」「と考えられる」のような、受身が多い。責任転嫁を意図しているのかと思ってしまった。ただ、「と私は考えます」と書かれている部分もあるので、自分の考えと一般的な認知を分けておきたいのだろうとは思うが。
個人的には、一般的な認知も自分で吟味しましたという責任をもって書いてあるほうが、受け入れやすい。

結論的には、出版社（編集者）が悪いんだろうな・・・・・・。

2009/10/04

これは良い本です。最初、いろんな武術のネタ晴らしの本かと思ったんですが、武術の本質をよく研究されていて大いに参考になりました。
筆者の人柄が表れている好著です。