談志絶唱 昭和の歌謡曲 の商品レビュー
家元最後の三部作が「落語」という本職の集大成だとすれば、こっちは家元が好きな世界の話。だから、三部作よりもずっと楽しそうで、読んでいて家元がより好きになります。家元を嫌いな人が読んでもこれ結構楽しめるんじゃないか。 こんなに楽しそうな人間を悪く云う人はろくなもんぢゃない。 ...
家元最後の三部作が「落語」という本職の集大成だとすれば、こっちは家元が好きな世界の話。だから、三部作よりもずっと楽しそうで、読んでいて家元がより好きになります。家元を嫌いな人が読んでもこれ結構楽しめるんじゃないか。 こんなに楽しそうな人間を悪く云う人はろくなもんぢゃない。 そういう本。 がしかし、三部作にしろこの本にしろ、根底ではずっと老いを嘆いてる。もっと健康であれば80、90と進化していったろうになぁ、って思うのです。誰かに「談志」を継がせるでなく、死ぬまで枯れてなかったなぁ。家元。 もう亡くなっちゃって、ずいぶんしんみりとした読後感となりました。 家元のファンは歌謡曲の本だと云わず、読んだがよろし。
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