ブダペスト の商品レビュー
ハンガリー語の分析的な話から始まるが、次第に混沌としていく。登場人物や背景が入れ替わっていくのに、ついていくのがちょっと大変。深く考えずスピード感を楽しむ方がいいのかもしれない。 異国の文化に触れたいというこちらのアンテナは充分に刺激してくれる。
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これは傑作!スピード感あふれる映画みたいで、すごくカッコいい小説です。 ブダペストとリオデジャネイロ・・2つの都市・2つの言語・2人の女のあいだを行ったり来たり。他人になりかわって文章を書き続けるうち、自分を見失っていくゴーストライターの物語。オチも最高におもしろい。
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ブダペストの人が出てきて(実際出てくるけど)、書いてるのもブダペストの人かと思ったら、ブラジリアンだったので少しガッカリ。 言語が複雑 とのこと。興味深い。
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非常に読みにくい。 読み始めたときはそう思った。 まず地の文と会話の境界がない。内面の独白も風景描写もすべて綴りになっている。 しかしその手法は本作品のテーマと密接に繋がっているようだ。主人公、ゾゼの書く作品は誰のものなのか。夢と現つがしばしば交差する。 そして物語上で浮き上がっ...
非常に読みにくい。 読み始めたときはそう思った。 まず地の文と会話の境界がない。内面の独白も風景描写もすべて綴りになっている。 しかしその手法は本作品のテーマと密接に繋がっているようだ。主人公、ゾゼの書く作品は誰のものなのか。夢と現つがしばしば交差する。 そして物語上で浮き上がってくるジレンマは自らが読んでいる本書にも言えることだ。 翻訳書を読むときに生じるある種のもどかしさ。 僕が読んだのはどこまでシコ・ブアルキの本なのか。 これは翻訳されてこそ本の訴える意味合いが重層化していく佳作。
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「ブラジル音楽の巨匠が奏でる言葉のマジック」 主人公は、リオとブタペストで2重生活を送るゴーストライター。この設定だけで思わずこの本に手が伸びた。軽快な文体で時間と場所を行き交う、最後はここはどこで、誰は誰で、アレはそうじゃなかったの?じゃあ私が読んでるのはいったい・・・?と言っ...
「ブラジル音楽の巨匠が奏でる言葉のマジック」 主人公は、リオとブタペストで2重生活を送るゴーストライター。この設定だけで思わずこの本に手が伸びた。軽快な文体で時間と場所を行き交う、最後はここはどこで、誰は誰で、アレはそうじゃなかったの?じゃあ私が読んでるのはいったい・・・?と言った具合に読者も巻き込んでいく。傑作。
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